読書日記『奮い立たせてくれる科学者の言葉90』

「原子時代が到来した
人々は輝かしい未来を望んだ
人間は遂に原子を征服したのか
いやいやまだ安心はできない
(中略)
人間同士の和解が大切だ
人間自身の向上が必要だ」

こちらは拙著、
夏川賀央の
『奮い立たせてくれる科学者の言葉90』
(ユナイテッド・ブックス)


で紹介している、
日本の原子研究の父、

湯川秀樹博士が書いた詩ですね。

震災、津波、原発の問題……と、
最近は「想定を超える」という言葉が
よく使われます。
でも、科学者たちは最初から
自然を「想定できるもの」なんて、
考えていない。

とくに「人災」とも言われる原発の問題を考えると、

私たちは最初から自然と立ち向かう姿勢を

見誤っているのかもしれません。

「自然が地質学的時代を通じて積み重ねたもの比べて、

人間が生み出したものはいかに貧弱なものか」

(チャールズ・ダーウィン)

「問われているのは、

『私たちは生物圏をコントロールできるかどうか?』

ではありません……そんなことはできません。

問われているのは、

『私たちは自分たちをコントロールできるか?』

ということなのです」
(ドネラ・H・メドウズ)

震災前に出版した本ですが、

その意味を最近、深く感じさせる一冊になりました。

おススメです!

夏川(中川)

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