どうすれば、モノが売れるか? すべてわかります!

世の閉塞感を打破するんじゃないか?

……という、なかなか素晴らしい本ですね。

 

野林徳行さんの

とことん観察マーケティング

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ビジネス社から1470円にて発売中です。

 

野林さんという方は、本は初になりますが、
むしろそれが意外なくらい。

リクルート、ブックオフ、
ローソンと渡り歩き、
ヒット商品の仕掛人として
マーケティング畑を歩いてきた人です。

関与した商品や
プロジェクトをずらっとあげれば、
「ガテン」「ケイコとマナブ」「ゼクシイ」
「ブックオフの東京進出」
「ローソンのからあげクン」
「リラックマのキャンペーン」
「100円ローソン」
「ローソンチケット」
などなど……です。
とにかく大成功した企画が、
ずらーっと列記されてしまいます。

どうしてそれが可能だったかといえば、
まさに本書のタイトル。
「観察」なんですね。

お客さんを見る、聴く、感じる……。
考えてみれば、
モノをつくる人にせよ、
モノを売る人にせよ、
いま、一番その単純なことを
おろそかにしているような気がします。

たとえばリクルートでかつて成功した、
「カーセンサー」
という分厚い電話帳のような
中古車雑誌があります。

この雑誌を売るとき、
野林さんは、
挟み込むオマケのタイトルが
雑誌のタイトルと逆になる、
奇想天外な本づくりをしました。

雑誌の下のほうに挟んだオマケがはみ出て、
そこに逆になって、
オマケの印刷が入っているんですね。

理由は店頭のお客さんを観れば
わかるんです。
ラックのなかから、
「カーセンサー」を探す。
見つからない。そりゃそうで、
あまりに厚いものだから、
一番下の段に入れられてしまう。
お客さんの位置から、雑誌は見えません。

そこで野林さんは、
上から
「飛び出ているオマケ」が
ハッキリ目立つデザインを考えたわけです。
なんだろう……とお客さんは注目し、
雑誌の向きは逆でも、
飛び出たオマケに
「カーセンサー」とハッキリ印字されている。
これで売上げが、
何倍に上がったとか……。

こんなふうに現場をよく観察すれば、
モノはもっと売れるようになる。
むしろ効率化の時代が、
マーケティングから「観察力」を
失わせている……というわけです。

モノをつくったり、売ったりしている人に、
本書は貴重な情報を
教えてくれると思いますよ!

 

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