「鯉のぼり」の仕事術

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こちらは以前、

5月5日に清正公(覚林寺)のお祭りで買った

「鯉のぼり」です。

加藤清正がかつて建てたお寺ということで、

「勝守り」などと並んで、

これもお守りグッズとして売られています。

今年は残念ながら、縁日は中止になっていましたが、

お参りだけはしてきました。

そんなコロナ禍の「子供の日」でしたが、

今年は近所に飾ってある

「鯉のぼり」がやけに多かった気がします。

 

たぶん例年以上にお父さんが家にいる時間が、

長くなっているからでしょうね。

子供のころ、家に庭がなかったこともありますが、

父親も仕事でGW中もいないことが多かったから、

大きな家の大きな鯉のぼりが

羨ましくて仕方がなかった思い出があります。

 

コロナのせいで、今は家族間の交流機会が増えているとすれば、

それ自体はとてもいいことなのかもしれません。

コロナが明けても、忘れずに続けてほしいですね。

さて、その「鯉のぼり」ですが、

もともとは加藤清正が象徴するように

「戦場で使われた幟(のぼり)」です。

 

軍が行進するとき、

あるいは陣を張ったときなどに

士気高揚のため、

そもそも使われたものと思います。

 

戦の時代が終わり、江戸時代になると、

この幟は武士の家で、

「出世のための士気を高めるもの」として

飾られるようになったんですね。

「必勝!」とか、「頑張れ!」なんていう

エールを送る役割のグッズになったわけです。

 

そこで誰かが、これを「鯉」の形にしてみた。

何度も滝登りに挑戦する鯉が、

やがて成功し、出世して龍になる

……という伝承から。

 

これが息子たちの将来に期待する

武士の親たちにウケて、

今日まで続く「鯉のぼり」になったそうです。

 

なるほど、江戸時代の人々のアイデアというのは、

「後の文化を変える」という意味でも

現代人には叶わないセンスがあります。

でも、最近の子供たちは、

自然の「鯉」を、あまり知らなかったり……。

せいぜい錦鯉のイメージしかないかも。

 

でも、川などでときどきジャンプする鯉を見ると、

「なんかアイツらスゴいな」という

妙な崇敬の気持ちを持ったりします。

そういうのもちゃんと、

子供たちには見せていかないといけないだろうな。

 

 

[効率無視の仕事術]

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