すべては「お互いさま」でいいのではないか

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画像は昨日の読売新聞の1面ですが、

まるでピンポイントに

私たちを救済してくれるかのような

見出しがおどっています。

「コロナ禍、通訳やライターら保護」

「政府方針 発注時に報酬記載」

 

ようやく保護対象になった私、

絶滅危惧種になった気分ですね(笑)

 

でも冗談抜きに、コロナ禍で多くあったのは、

流通が縮小している状況下で

書いた原稿がなかなか出版物にならない

……ということです。

 

通常、印税契約の場合、本の発行日が確定し

「何部印刷する」と決まってから、

それに対する割合で報酬額が決まります。

 

だから何カ月も出版が止まっていれば、

いつまでも報酬は出ない。

収入はゼロで、それが何件も重なれば、

どんなにたくさんの仕事をしても回収ができず、

ご愁傷様……になってしまうわけです。

 

その点、前もって報酬を決め、

本が出ようが出まいが、

決まった時期にきちんとお金が出るならば

それはありがたいことです。

少なくともやった仕事は報われる。

 

ただ、私も編集者だったことがありますから、

逆側の気持ちもわかります。

 

上がってくる原稿のクオリティはわからないし、

そもそも期限通りに完成してくれるかもわからない。

ちょっとタイミングを外せば、

大失敗になってしまうこともあるわけです。

 

それを考えたら、

かなり羽振のいい会社でないと、

報酬を確約するのはギャンブルにもなってしまいます。

 

結局、私のほうは、今は「下請け」という立場。

出版社の気持ちもわかるから、

政府がどういう方針を定めても、

こちらから強く要求することはしません。

 

いま、お金を懐に入れることよりも、

その次までお仕事が継続できるよう

立場をわきまえながら、最善を尽くすしかないわけです。

 

ただ、今は私たち下請けも、発注先も

お互いに苦しい状況であることは事実なのでしょう。

業界が総じて潰れないためには

相手のことを考え、

ウィン-ウィンでできるよう、互いに支え合いながら

やっていくしかないのではないか。

 

確かに「保護されるくらい大変なんだ」

ということはわかってもらいたい。

でも、保護される側も、

それに甘えちゃいけないですね。

 

[効率無視の仕事術]