「山の民」を世界がどう守っていくか?

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画像の青い石、その昔、

古代エジプトの歴史を学んだ人間には、けっこう馴染み深い。

「ラピスラズリ」ですね。

日本語では「瑠璃」と呼ばれる石に含められます。

 

モーゼが神から授かった「十戒」も、

「この石に掘られたのではないか」

という説があります。

それくらいエジプトやメソポタミアの古代国家では、

神聖視された石でした。

 

その産地が、いま世界的な問題を引き起こしています。

これが「アフガニスタン」なんですね。

 

希少な石がとれる場所。

どこの国も自分の支配下に置きたい。

さらに交通の要所ということもあり、

古代文明の時代から、

一貫して大国が奪い合う地であり続けました。

 

実際、この国の歴史をずっと見ていけば、

だいたい時代によって

「インドの王朝」か「イランの王朝」の

「どっちに属しているか?」

という話でしかありません。

 

それだけ果てしなく繰り返される

他国の侵略戦争の犠牲になってきたわけですね。

 

そもそも「アフガン」とは、「山」。

住んでいるのは「山の民」で、

世界の他の場所のように、

「生きるためには国を作るべきだ」なんていう

概念がありません。

 

それでもアジア大陸をモンゴル人が席巻し、

それを継いだ「ムガール帝国」という

インドのイスラム教国家が崩壊した18世紀〜19世紀に

一種の空白時代ができます。

 

そのときに、

「私たち山の民も国をつくろうよ!」と

生まれたのが現在の

「アフガニスタン」であるわけです。

 

ただ、すぐこの国は

帝国主義を掲げたイギリスに支配され、

大戦後はソ連とアメリカが奪い合い。

両者が戦いに疲れたころに、

復讐心に燃える「タリバン」のような

原理主義グループがはびこることになりました。

 

ようするに、そもそもは

世界のルールから外れた空白地帯。

そこに外部から、いろんな野望が持ち込まれるから

何千年もの間、おかしくなっているわけです。

 

だとしたら、おかしくした当事者たちが責任をもって、

「この地を皆で守っていこうよ」と取り決めるしかない。

さんざん荒らしたあげく、

「あとは勝手にやってね」では、どうしようもありません。

 

貴重な世界的遺産も実際は多い場所。

いつか行きたいとも思います。

平和的な解決を望みますね。本当に。

 

[仕事ができる人の歴史入門]