「ツェッペリン」が大空を飛んだ時代

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今から92年前の8月29日、

世界を驚かせた技術が開発されました。

それが画像、「飛行船」ですね。

ドイツのツェッペリン伯爵が設計した

「硬式飛行船」という巨大な「空を飛ぶ船」。

「グラーフ・ツェッペリン」というのが、

その機体の名でしたが、

世界1周の飛行に成功したんですね。

 

すでに飛行機は開発されていましたが、

庶民の乗り物にはなるまでではない。

ツェッペリン伯の飛行船事業は大人気となり、

「グラーフ・ツェッペリン」は

ヨーロッパとアメリカを結ぶ、空の連絡路となります。

 

設計も安全性が高く、じつはほぼ無事故で

1930年代の「空の時代」を生み出しているんですね。

 

ところが運悪かったのは、ドイツにおいて

ヒットラーのナチスが台頭したことです。

 

当時、飛行船会社を創業した

ツェッペリン伯爵は世になく、

パイロットだったフーゴー・エッケナーさんが、

その意志を継ぎ、社長に就任しています。

 

彼らの理想は、あくまで世界をつなぐ、

安全な航空便をつくること。

これを軍事利用したかったナチスとは、

真っ向から対立することになったんですね。

 

結果、ナチスは強引に、

ツェッペリン社の事業を国有化します。

 

けれどもナチスの運営には問題もあり、

1937年には「ヒンデンブルク号」の大爆発事故が起こります。

飛行船の安全性は失われました。

 

やがて戦争が始まり、

飛行船は偵察用などに使われたものの、的にはなりやすい。

だんだんとその用途は、

飛行機に置き換わっていったんですね。

 

でも、本当は「安全第一」で、

「のんびり空を旅しながら平和な世界を体感する乗り物」

として生まれた飛行船、

ツェッペリンさん、エッケナーさんは、

最後まで自分たちの方針を貫き、事故も起こしませんでした。

 

水素車がこれから出てくるんだったら、

どこかで飛行船も復活しないですかね。

乗ってみたいとは心から思います。

 

☆今回の記事、飛行船に詳しい

ユーザーからの指摘をツイッターでいただき、

修正しています。

ありがたいですね。

 

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