「白い彼岸花」の秘密

毎週配信メルマガ「賢者の会」通信はこちら

 

池尻大橋の小川沿いに咲いていました。

もう、この花が咲く季節になっているんですね。

彼岸花……です。

 

ただ見ての通り、

こちらは普通の赤い花でなく、

ちょっと珍しい白い種類。

調べると九州に多い、交配種なのだそうです。

 

仏教では極楽浄土に咲く

「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)と呼ばれる彼岸花。

でも、そもそもこの意味は

「赤い花」ということですので、

白くなったこちらは相応しくありません。

 

赤い花も少し毒々しいのですが、

「彼岸」というネーミングも合わせて

白は何となく不吉な感じもします。

 

じつはこの「彼岸花」という名前、

「お彼岸のころに咲くから」だと思いきや、

根に猛毒が含まれていることから名付けられた

という説もあるとか。

「食べたものを彼岸送りにする花」ということですね。

 

それを象徴するように、

この花の「別名」というのは、

なかなかにえげつないものになっています。

 

「地獄花」「死人花」「幽霊花」「ヘビの花」

「狐の花」「雷の花」……。

 

英語ではその形からでしょうが、

「蜘蛛のユリ=スパイダーリリイ」

と呼ばれるとか。

仏教以外では、あまり気持ちよく

思われてこなかったのが、

彼岸花へのイメージのようですね。

 

なんでも根に毒があるから、

モグラや地中の虫があまり来ないように

彼岸花はお墓に植えられることが多かったようです。

それが「死の花」のイメージをさらに強化しました、

 

ただ、飢饉などのときは、

毒を抜いたうえで、

野に生えているこの花の球根を

非常の食料にもしたようです。

 

それで運の悪い人は彼岸に運ばれてしまう。

そりゃあ彼岸に運ぶ花になりますね。

 

私たちはその魔性的な美しさを鑑賞し、

決して口には入れないようにしておきましょう。

 

[公私混同の時間]