「敬老の日」の起源

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今年は9月20日が「敬老の日」なんだとのこと。

緊急事態宣言下でついつい忘れてしまいますが、

連休だったのですね。

 

かつて9月15日だった同日も、

今は「9月の第3月曜日」となっています。

ただ、本当は9月20日のほうが

「敬老の日」に相応しかった……という話もあります。

というのもこの日は、

元正天皇が岐阜にある「養老の滝」を

訪ねた日にちなんでいるそうなんです。

 

「養老の滝」とはご存じの通り、

昔話に出てくる滝ですね。

「貧しい若者が年老いた父親へ水を汲んできたら、

水が美味しいお酒になっていた」

という話があります。

 

噂を聞いた元正天皇は、

はるばるこの地を行幸し、

「全国のお年寄りの方をいたわるように」という

お触れをだしました。

同時に元号まで「養老」と変えたそうです。

 

これが9月20日。

まあ、新暦では11月になるそうですが、

8世紀という昔に、

そんな福祉政策を重んじたリーダーがいらっしゃったのですね。

ちなみに元正天皇は女性の天皇でした。

 

ただ、現代になって、

この日を「敬老の日」にしよう

……という決断をしたのは、

兵庫県野間谷村の村長さんです。

 

この方、門脇政夫さん、という方ですが、

「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」

ということから、1947年に

日本初の「敬老の日」をつくりました。

 

当然ながら当初は休日でもなんでもなく、

単に村で敬老会を行ない、

老人たちの知恵を集めた日……だったのですが、

やがてこのアイデアは兵庫県全体で取り入れられます。

 

そして戦後になり、

「国民の休日を増やそう」という動きのなか、

国で9月15日を「敬老の日」の

祝日にすることを決めたそうなんです。

 

つまり8世紀の天皇の思いつきが、

時を超え、時間をかけて地方から全国へ

広がったということか。

まさに昔の人のアイデアが、

いまの世の中に必要な発想であることは

十分にあるわけですね。

 

こちら、養老の滝です!

私が 訪ねたのはずいぶん昔のこと。

旅ができるようになったら、また行きたいものです。

 

[仕事ができる人の歴史入門]