一つ目小憎と感染症

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先日、寒川神社へ行ったとき

「疫病と民間信仰」という

小展示が行なわれていました。

 

無料で見学できるのですが、

展示されているのは各地の護符であったり

東北の「べかこ」のような

疫病よけの人形だったり。

いろいろあるんだなと面白いのですが、

ひと際目立つのが、こちらのキャラ。

妖怪の「一つ目小憎」ですね。

 

可愛らしいけど、あまり遭遇したくない。

まあ、定番の妖怪と思います。

 

でも、疫病に関係あるって

知っていましたか?

 

全国なのかわかりません。

ただ神奈川県の一部地域には、

こんな伝承があるそうです。

 

11月とか12月の年の瀬にかけて、

一つ目小憎が1件1件、

各家を調査にまわるとのこと。

そこで「片づけができているか」とか、

「戸締まりをしっかりしているか」など。

安全対策の評価をしていくんですね。

 

そうして調査結果を台帳にまとめ

村の道祖神などに、

報告書のようなものを出す。

それを山の神さまが受け取って、

管理の悪い家を指導するため

流行病などをそこに送るとか。

 

何だか国勢調査のようなことを

一つ目小憎が神様の代行で

やっているわけですね。

役人だったのか、彼は。

 

ただ結構、いいかげんなところがあるので、

間違った報告で病気にされても困る。

そこでこの調査を阻止する方法が

2つあります。

 

1つは道祖神にお参りをして、

「報告書を神様に送らないように」と

頼むこと。

一つ目小憎の上司のような存在でしょうが、

こっちは意外と融通が効くようです。

 

もう1つは、家の前にザルなどを置いておく、

すると「目」がたくさんあるものを嫌って、

一つ目小憎が調査をパスしてしまうのだとか。

この風習はけっこう、

今も残っているようですね。

 

コロナにザルが効くのかわかりませんが、

こんなふうにして

日本人は感染症を回避しようと

頑張ってきたわけです。

 

今であれば手洗いとか、マスクとかでしょうが、

もう少しだけ

一つ目小憎さんにチェックされないよう

気をつけないといけませんね。

 

[コロナ後の未来へ]