「笹塚」って何?

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先日の土曜日、「読書会に参加した」
という話はしましたが、
場所は「笹塚区民会館」という場所。

笹塚といえば、あまり私は縁がなかったのですが、
東京の渋谷区で
京王線の駅がある町ですね。

その駅から、区民会館はどこにあるのか?
Googleマップで場所を見れば、
歩いて7分とのこと。道順もわかりました。

そこでスマホ片手に歩き出しましたが、
ルートの途中に「笹塚跡」という文字があります。

つまり、「笹塚」があった場所の跡。
なるほど、だからこの町は、
「笹塚」と呼ばれているんだな……?

初めて知った知識。でも、1つ疑問。
で、その「笹塚」って何なのよ?

とにかくルートの近くにあるなら、
行ってみるのが一番手っ取り早い。
ちょっと寄り道になりましたが、
少しだけ道を逆方向に行き、
「笹塚」を探してみました。

でも、これがそう簡単ではない。
「塚」というくらいだから、
丘のように土が盛り上がっていそうですが、
そんな場所はない。

探すこと数分、交番の前の
マンションの植え込みに小さな案内板を見つけました。
確かに「笹塚跡」とあります。

では、笹塚は何だったのか?
想像していたのは「古墳」だったのですが、
そうではありませんでした。
これ、「一里塚」の跡だったんです。

地方大名が機動力を活用して
江戸に攻め込むのを防ぐため、
馬車などを生かした交通網をあえて発展させなかった
江戸時代ですが、
その代わり、歩いて日本中どこへでも移動できるよう、
街道上にはさまざまな趣向が凝らされました。

「一里塚」もその1つで、
日本橋から1里、さらにそこから1里……と、
目印になるように「塚」を作っていったわけです。

「笹塚」はちょうど3里の距離にある場所で、
1600年代に作られたとされます。

基本的に一里塚には
「松」とか「榎」を植えたそうですが、
ここではいつのまにか塚が笹に覆われ、
「笹塚」と呼ばれるようになったのだそうです。

なるほど、こういう場所は
日本全国にあるのかもしれない。
探すと面白いかもしれませんね。

最近、目的地を探すために
スマホの地図と睨めっこする人は多いでしょう。
そんなときに余裕があったら、
周りの表示を見てみましょう。
近くに思わぬ場所があるかもしれない。
新しい発見ができそうですね。

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