アジサイの誕生、「隅田の花火」に隠された謎

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アジサイの季節だ……という話は、
ブログでも前に書きました。
梅雨に咲く花、日本を代表しますよね。

そのアジサイには、おおむね2種類あります。
1つはシンプルに、花が丸く集まったもの。
青や紫など、色もさまざまです。

もう1つは、「隅田の花火」という
品種名がすでに定着し、こちらもお馴染みなりました。

もともとは「ガクアジサイ」という種類の
アジサイから作られたのですが、
円形の花の周りを白い「装飾花」が覆うタイプ。
画像の花ですね。

うちにもこの「隅田の花火」があるのですが、
どうも画像の公園のように、
キレイに「ガク」と周りの花が分かれていません。
咲く時期もずれているし、バランスが悪い……。

でも、実はここに、アジサイの秘密が
あったりするのかもしれない。

というのも、実はアジサイという花、
本家は「ガクアジサイ」のほうにあって、
球の形のアジサイは、品種改良によって生まれた
人口の植物なんです。

でも、額縁のように「装飾花」が周りを飾る花。
あまり「自然に生える花」のようには見えませんよね。

じつはガクアジサイの中心は、
「中性花」といって、正確には「花」ではなく、
おしべとめしべの混合体だとのこと。

でも、そのまではチョウなどの昆虫を呼んで、
受粉をすることができません。
だから「匂いを出したりする花」を
別に設けるしかない。
その機能を果たしているのが、
「装飾花」の部分なんですね。

世に多く咲いている「まん丸のアジサイ」は、
じつはこの「装飾花」の部分だけが、咲いているもの。
そのため種をつくることができず、
株を分けることでしか増えない。
自然には存在しえないわけです。

おそらくはその昔もうちのアジサイのように、
「ガク」ばかりが大きくなって、
真ん中が未熟なアジサイがあったのでしょう。

そういうアジサイばかりを繁殖させて、
段々と「装飾花」ばかりのアジサイが出来上がった……。
それが「アジサイの元」だったんですね。

そう考えると、私たちは「自然」という言葉に
ずいぶんと騙されている気もしてきます。

キレイなほうを好む人間たちに妥協せず、
自然な状態を保ちながら復権を成し遂げた
「隅田の花火」を、
少し誉めてあげたくなりました。

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