
「人生には2つの生き方しかない。
1つは奇跡など全くないかのように生きること、
もう1つはまるで
全てが奇跡であるかのように生きることだ。」
こちらは有名な
アルバート・アインシュタイン博士の言葉ですが、
6月30日は、そのアインシュタイン博士が
「奇跡」を起こしたと呼ばれる日。
そこで「アインシュタイン記念日」として、
制定されているそうです。
一体、何が「奇跡」かといえば、
この日にアインシュタインは
相対性理論に関する最初の論文を
「運動物体の電気力学について」
という論文で提唱したとのこと。
それだけでなく、この年、1905年、
アインシュタインは5つの論文を立て続けに発表し、
のちに世界を変えることにもになった
物理学の奇跡に、先鞭をつけているんですね。
じつはこのとき、アインシュタインは26歳。
その立場も研究者ではなく、
特許庁で働く公務員にすぎませんでした。
そんな公務員が、相対性理論という、
奇跡的な理論を導き出した。
大勢が感動したか……といえば、
そんなことはありません。
つまり、世の中の大勢の研究者たちは、
彼の理論をほとんど理解できなかったんです。
単なる公務員が、なんか変なことを言っているよ
……ということで、
まったく相手にされませんでした。
ところがこの理論を
「量子論の父」と呼ばれた
ドイツの科学者、
マックス・プランク博士が支持したことにより、
アインシュタインは、
大注目されるようになったわけです。
相対性理論を完成させたのは、
その2年後でした。
研究者として認められなかったことを、
彼が不満に思っていたかといえば、
そんなことはありません。
物理学の奇跡と毎日のように
研究を通して向かい合い、
同じ研究者と議論ができることを
ひたすら楽しんでいたといいます。
ようするに「奇跡」なんてものは、
他人の解釈にすぎない。
自分は自分で、毎日を満足できるように
最善を尽くしていけばいいんだ……と。
そういう立場でいる限り、
人生は奇跡の連続ですね。
起こることに感動し、楽しく人生を送れるか、
あるいは不満をもって生きるかは、
すべて私たちの心持ち次第なのでしょう。