日本史をつくった女性リーダー

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画像は久しぶりに登場する
『仕事ができる人の「日本史」入門』
という私の本。

じつはその中に
「日本は女性たちが築いた国!?」
という項目があります。

「現代の日本は、財界でも経済界でも、
世界の先進国に比べて
女性リーダーの少ない国として知られています」

そんな前提で始まるのですが、
とうとうそんな日本にも、
女性総理が誕生しようとしています。

政治への不信感が高まる中、
分断の進む世の中に不安もありますが、
強いリーダーシップで様々な問題解決に
挑んでくださることを期待したいものですよね。

政治的なリーダーに女性を置くのは
初めてとなる現代の日本。

ただ、6世紀末の飛鳥時代から
8世紀の奈良時代まで
古代においては
6人の女性天皇が誕生しています。

推古天皇
皇極天皇(のちに斉明天皇としても即位)
持統天皇
元明天皇
元正天皇
孝謙天皇(のち称徳天皇としても即位)

むろん蘇我氏や聖徳太子を前面に立てた
推古天皇のように、
実質は男性である後見者が
実権を握っていた場合もあります。

でも、
政治改革を実現しようとした
夫の天武天皇の死後、
意を継いだ持統天皇や
息子の首王子皇子(のち聖武天皇)が成人するまで
安定した世を保とうと、
娘(元正天皇)との共同体制をつくった
元明天皇のように
政治不安な世を変えようとした女性リーダーも
ちゃんと日本にはいたんですね。

弓削道教とのスキャンダルで知られた
称徳天皇にも、
本当はカリスマ的な僧侶に政治を任せることで
平和な世をつくろうとしたのではないか、
という説があります。

なので決して日本に
女性リーダーがそぐわないわけではない。

ぜひ頑張っていただきたいですね。

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