クリスマスツリーの起源とは?

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画像は表参道のクリスマスツリーですが、
派手なイルミネーションが消えた後でも、
こちらは健在。

一体、通りにいくつあるのかわかりませんが、
それぞれのお店で、営業が終わったあとでも、
引き続き町を彩っていました。

イルミネーションもいいのですは、
こちらのほうが本来的で、
趣があって暖かい感じがしますね。

じつは12月7日は、
日本で「クリスマスツリーの日」だったそうです。

1886年というから、
今から140年くらい前のことになりますが、
横浜で外国人向けにオープンした「明治屋」で
最初のクリマスツリーが
店頭に飾られたのだそうです。

今のクリスマスイルミネーションは、
ほとんど外国人観光客さんへの
集客イベントになっていますが、
案外と発端は似ているのかも……。

100年かかって先祖返りしてしまいました。

ただ、本来「クリスマスツリー」も、
似たような性格を持ったものです。

じつは「クリスマスツリー」と
「クリスマス」は一体のものではありません。

「クリスマスツリー」は、
日本のように自然に神様を見出していた
古代ゲルマン人の「樹霊信仰」の名残。

「ユール」という
冬至の日に行なわれていたお祭りの
木々に設置された飾りに起源があるそうです。

古代ゲルマンは戦闘民族ですから、
狩猟の獲物だけでなく、
ときには敵兵の遺体も
「飾りとして」木にぶら下げることがあったとか。
ちょっと怖いですよね。

ちなみに木はモミでなく、
「樫」の木が通常でした。

ところがヨーロッパの中世において
宗教改革が起こった際、
とくにドイツの新教徒の人々が
教会に民衆を集めるため、
この「樹木のシンボル」をキリスト教風に
アレンジしたんですね。

教会で飾れるようにか、
樫は小さなモミになり、
てっぺんには「ベツレヘムの星」が据えられた。

そこで神父さんがキリストのお話をして、
皆で食事をし、歌を歌って
プレゼント交換をしたりと、
今風のクリスマス行事をするようになったのでしょう。

ですから趣旨は、今も昔も変わらない。
楽しくてキレイなら、
まあいいのではないか。

やはり日本人としても、
樹木や自然へのリスペクトは
忘れないようにしたいですね。

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