AI化した未来に起こる恐ろしいこと

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夏川が読んだ本の紹介ですが、
今日は、こちらの大著。

ホモ・デウス
(上・下、ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出文庫)
という本になります。

著者は『サピエンス全史』が大ベストセラーになった
歴史学者ですね。
あちらが「人類の歴史の大きな流れ」を
検証したものとすれば、
こちらは「未来の可能性」を追求した本です。

結果、本書はものすごく
恐ろしい可能性を警告する本となっています。

それは現在の最先端、AIの研究から生まれています。
これは単純に、
「人工知能の技術が発展した」という話ではありません。
何より科学がついに、
「意識」「感情」「心」というものの秘密を
解明しつつある、ということです。

その結果「人間」と「機械」
あるいは「人間」と「データ」の
垣根がどんどん低くなっているわけです。
すると世界はどのように変化していくのだろうか?

1 科学は1つの包括的な教義に収斂しつつある。
それは、生き物はアルゴリズムであり、
生命はデータ処理であるという教義だ
2 知能は意識から分離しつつある
3 意識を持たないものの
高度な知能を備えたアルゴリズムが間もなく、
私たちが自分自身を知るよりも
よく私たちのことを知るようになるかもしれない

認めたくはないのですが、
すでにGoogleやAmazonは、データの集積によって、
自分でさえ知らない
「自分がこの次に欲しくなるもの」を
正確に割り出している……なんていう話もあります。

「チェスや将棋でコンピュータを負かす名人を、
さらに負かすプログラム」はすでに開発されているし、
本のベストセラーも、心を打つ絵画も、
人を感動させる音楽も、すでにAIの解析で
生み出せる、という話もある。

そうした世界で、人間が選択を次々と
高度な知能に開け渡していったとき
果たして世界はどんなふうになるのか?

それこそ『マトリックス』とか
『ターミネーター』のような世界が
未来にやってくる可能性だってあるわけです。

そんなバカな!と思うでしょうが、
実際にはたくさんの仕事がAIに奪われる世界は、
すでにやってきています。
「今、起こっていること」を、
まず私たちは認識しないといけないかもですね。

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