夏川の振り返り5〜『成功者に学ぶ心をつかむ言葉術』

過去の夏川の本の振り返りですが、

2006年に文庫書き下ろしで発売されているのが、こちらの本。

『成功者に学ぶ心をつかむ言葉術』

仕事で結果を出している人々の

「言葉の使い方」についてまとめたものですね。

たとえばこんな言葉です。

「元気を出そう。結局、最後は僕たちが笑うことになるよ。

そのときの笑いこそ最高の笑いだよ」

かつて会社の危機を救ったウォルト・ディズニー社長。

 ☆

著名なリーダーであれば、いい言葉をいろんな場面で言っている。

でも、結果を出す言葉というのは、内容そのものよりも

どれくらい相手を思って、

その言葉を言っているかが大きいようです。

 ☆

たとえばかつてドイツのメルケル首相が、

コロナ禍で外出する国民を叱ったメッセージが話題になりました。

その言葉は非常に情熱的で格好よかったのですが、

国民が皆、従ったかといえば、

結局は外出自粛につながらなかった。

じつはそんなふうに言うより、

「みんなよく頑張っているね。

お陰さまで、ずいぶん感染者も減りました。

あとちょっとだから、みんなもう少しがんばろうね!」

……なんていう言い方をしたほうが、

皆はメッセージに従ったかもしれない。

最近の東京の感染者の減少を見ると、

そんな印象を強く持ちますね。

日本はさすが地震には慣れているんだな……と思うのは。

 ☆

さきほど大きな地震がありましたが、

すぐに「波の変動はあると思いますが

津波の心配はありません」と、

皆の不安に配慮したメッセージが出ていました。

一方で新型コロナウィルスに対し、

「今日の感染者は1000人と多くなりました。

ただ幸いにも。八割の方は軽症で命の心配はないようです」

とか

「◯◯件で変異種の感染者が発見されました。

ただ、大きな被害が出ているわけではないので

心配し過ぎる必要はありません」など。

聞いている人の不安に配慮するような

メッセージの伝え方をしているのを

私はほとんど聞いたことがありません。

言葉で人を動かすには、

やはり聞く側の気持ちを考えることが一番重要なんです。

言葉で仕事をする人間は、忘れてはいけないですね。