【本の紹介】いよいよ発売! 『超約版・貞観政要』

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4月20日の今日、いよいよこちらが発売になりますね。

呉兢著、夏川賀央現代語訳
超約版・貞観政要

ウェッジより1210円の発売になります。
全書サイズ200ページのコンパクトな本ですね。

今回はプロモーション動画までできていますが、
「今、プーチンに読ませたい本No.1」
というキャッチ。

正直、私にはあの悪魔のような人物が
本から学ぶとも思えないのですが、
およそ正反対のことが本書では述べられています。

・自分と反対する部下を大切にし、
謙虚にその意見を聞くことに努める
・敵にでさえ誠心誠意を尽くし、
胸襟を開いて話を聞こうとする
・自らを決して上の存在ととらえず、
質素を重んじ、民衆への慈愛を最優先にする

そんな「やさしい王様」を目指した皇帝が、
中国史上で「最も平和」とも言われる一時代を築いたわけです。
それが「唐」という国を築いた
皇帝・太宗の教え、
ロシアの大統領とはレベルが違います。

そもそもこの太宗(李世民)は、
民衆を虐げてきた隋の時代、
将軍だった李淵の息子として生を得ました。
国民の信頼を失った前王朝に対し、
父親をけしかけて自らも武器をふるい
唐の立ち上げに成功します。

しかしその才覚が兄の恨みを買い、
国を二分する内乱を招いてしまうわけです。
兄と弟を倒して皇帝になった太宗は、
こんな悲しい混乱を
二度と招いてはいけないと誓いました。

そこで敵側の部下もみんな処罰せず、
自分の配下に加え、
国をどうすれば復興できるかを毎日のように
話し合ったのです。
その記録をすべて記録に残したのが、
今日、『貞観政要』として残っています。

私が本書を読んでほしいのは、
他国を侵略するような独裁者ではありません。
本当はもっと会社の小さなチームを率いるような
若いリーダーです。

その理由は、なぜか?
私の序文から引用しましょう。

「現在のビジネスが、
昔ながらのリーダーシップでは通用しない、
誰にとっても予測困難な時代になっているからです。
残念ながらどれだけ百戦錬磨のリーダーであっても、
そのやり方が正解かどうかはわからない。
変化に対応するには、チーム皆で思考錯誤をしながら、
ともに困難を乗り越えていくしかありません」

「しかも新型コロナの時代を経て、
仕事において求められるチームや組織の形は、
大きく変わりつつあります。
いままでのように、“日々、一緒に時を過ごしている”
というだけで結び付いている絆や
小手先のコミュニケーション力だけでは済まない、
離れていても互いに尊敬し合い、
モチベーションを互いに高められるような上下関係が
求められていることも事実なのです」

そんなことが可能なリーダーになるための
ケーススタディとなるのが本書。
多くのリーダーが実際に活用してきた本ですので、
ぜひ目を通していただくことを推奨します。

ちなみに発売したばかりですが、今、Amazonで見たら、
もう「歴史に学ぶビジネス」で4位とか。
いいんだか悪いんだかは不明ですが、
ちょっと楽しみですね!

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