「人間だけができること」って何だろう?

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「霊長類のなかで人間は、

唯一、『家族』という手段を作った」

 

こちら霊長類学者であり、

数多くの書籍を残している

河合雅雄さんの言葉。

 

14日、97歳にして

老衰でお亡くなりになったそうです。

お悔やみ申し上げます。

河合先生は、京都大学教授にして

「日本モンキーセンター」の創設に尽力し、

日本の「サル学」を牽引した人物の1人です。

 

何より人間がつくっている「文化」と

ほぼ同等なものを

ニホンザルなどが作り上げていることを発見し、

世界中に衝撃を与えました。

「私たちはサルの時代から、

どれだけ進歩したんだろう?」と

大きな疑問を投げかけた方なんですね。

すでに古典と化していますが、

画像は懐かしい、立花隆さんの

『サル学の現在』。

河合雅雄さんをはじめとする

「サル学」の研究者たちの

インタビューから生まれた本ですが、

私もかつて衝撃を受けたことがあります。

 

愛憎による殺人事件とか、

政治的な理由で起こる戦争とか。

それらは人間が文明社会を築き、

自然とかけ離れた存在になったから

起こるものと思っていました。

 

ところがサルの世界で、

そんなことは日常茶飯事でもあるわけです。

人間の欲望は、

どこまでいってもサルの頃の姿から

そう変わっていないのかもしれない。

変わっている部分があるとすれば、

むしろ「豊かさ」や「心の満足」を

追求できる部分ではないか。

 

たとえばゴリラなどの「ハーレム社会」や、

チンパンジーのボノボに見られる

「乱婚社会」は、

強い遺伝子を残したり、子育てを容易にするための、

ある種、効率的な社会体制でもあるわけです。

 

ところが人間は、弱くても家族単位で生き、

他の家族を尊重し合う

「個」を認める社会を作りました。

人間を人間たらしめるものは、

「他者を尊重できること」にあるわけですね。

 

興味ある方は

ぜひ本など読んでいただきたいのですが、

優れた頭脳が世を去ってしまうなかで

「まだまだ私たちには

知らなければいけないことがあるなぁ」

と感じます。

 

[Words of Wisdom〜君はこの言葉を知っているか?]