「ひなげしの花」に残る人の思い

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何気なく辺鄙なところにポツンと咲いた

可愛らしいオレンジの花。

あまり花の名前に詳しくない私です。

調べてみて、「ああ、なるほど、これか」と思う。

「ひなげし」の花、ですね。

 

世代ではないけど、

アグネス・チャンさんが歌った花。

英語で言う「ポピー」。

フランス語で「コクリコ」ですね。

☆

世界的に広がっている花ですが、

こんなふうに荒野などに、ポツンと咲くことが多い。

 

するとこの世界は、

「あらゆる場所が戦場になっている」ものですから、

その地で亡くなった人と結びつけられたりします。

 

とくにヨーロッパでは第一次大戦後から、

戦没者の魂を象徴する花として

考えられているんですね。

フランスなどは、この花を国花としています。

☆

一方、東洋ではこの花の通称が有名。

「虞美人草」ですね。

 

夏目漱石の小説名になっていますが、

そもそも「虞美人」とは、古代中国の武将、

「項羽」の恋人だった女性です。

☆

項羽というのは、

「漢」の国の建国者、劉邦に破れます。

彼に伴って従軍していた虞美人は、

敵に包囲された段階で、ひと足先に自害をしました。

 

それ以来、彼女の死地で

赤い花が毎年、咲くようになった。

これがヒナゲシが

「虞美人草」と言われるようになった由来ですね。

☆

こんなふうに、

亡くなった人の思いを乗せて咲く連想を抱く、

どこか寂しい花。

 

ちなみにこの場所も、よく見ると隣は病院。

今はコロナ患者さんの専門病院になっています。

 

ただ、生命力のある見かけは、

「寂しい」というより、

ひっそりとエールを贈っているようにも

見えてきますね。

 

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