はじまりの月に

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近くのお寺では、ピンクの梅の花が見事に咲いています。
昨日くらいは暖かく、
夜まで暖房もつかなかったくらい。

感染症も、戦争も、
そんなものが世の中にあるとは信じられないような
いい季節になっています。
今日から3月ですね。

「3月」といえば、日本では「弥生」、
英語では「マーチ」と、どちらも他の月と違った、
特別感のある名前がついています。

この「弥生(やよい)」というのは、

「草木、弥(い)や生(お)ひ茂る月」
=木や草がますます生い茂る月

が、短縮して「弥生(やよい)」となったのだとか。

なぜ、「くさつき」でなく、
そんな奇妙な略され方になるのかは不思議ですが、
お洒落なネーミングが結局、
町の名前や女の子の名前や会計ソフトに土器に……と、
あらゆる場所に使われる結果になったわけです。

「自然の芽生えがはじまる月」を
そう呼んだ日本人、センスありますね。

一方で「マーチ」といえば、「行進曲」ですが、
どちらもローマの軍神
「マルス(マース)」を語源にしています。
火星の名前にもなっている神様ですね。

ギリシャで軍神のアレスは、あまりよく描かれないのですが、
ローマは戦士の国とあって、
軍神をバージョンアップさせます。

その姿は美しい青年で、誰よりも勇敢。
美しい美の女神、ビーナスを恋人にしており、
ローマの建国者ロムルスの父……と。

ちょうど3月の暖かい季節になると、防衛のため、
マルスの軍勢が視察の行進を始めるのですが、
これはどこぞの大統領の顰蹙をかっている軍とは違います。

みんなその美しい騎乗の姿を見ようと大歓迎をする。
あらゆる町が喝采し、軍の行進が通り過ぎれば、
その道筋には春の花が咲き始める……と。

そんな連想から3月が
「マルスの月」となったわけです。

いろいろなことが始まる月です。
いよいよコロナも終わりが見えてきました。
春にそなえていきましょう!

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