敗戦の将たちの元気が出る言葉

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日本がスペインを破り、
トーナメント出場を決めたワールドカップ。

日本のほかにも、
ウルグアイを差し置いて突破を決めた韓国や、
ベルギーを破って1位突破となったモロッコなど。
今回大会は番狂わせも多いですね。

そんな中で、応援していたのに敗退してしまった
チームも出てきています。
その1つが、とうとう1勝もできずに
敗退してしまったセルビアでした。
「ピクシー」こと、ストイコビッチ監督ですね。

私がそもそも海外をサッカーを好きになったのは、
1990年のイタリアワールドカップだったと思います。
当時、スーパースターだったマラドーナを凌駕するくらい
華麗なドリブルを見せていたのが、
まだそれほど有名でない、
ユーゴスラビアの新星だったストイコビッチさんでした。

このときそのマラドーナ率いるアルゼンチンに
PK戦で敗れて、ベスト8だったんですね。
そのときのユーゴ監督が、日本代表監督も務めた
オシムさんです。

そんな選手がJリーグの名古屋グランパスに入ったときは、
ものすごく喜んだもの。
すぐに結果が出せたわけではありませんが、
「そんなわけはないだろう」と思っていたら、
翌年以降の大活躍で、
「妖精=ピクシー」のあだ名は定着。
Jリーグを代表する選手の1人にまでなったわけです。

ただ、同じセルビア代表の選手が
ACミランやレアル・マドリードで活躍する中、
日本を選んだストイコビッチさんには、
ちょっと残念なところもありました。
でも、尊敬するオシムさんの背中を追いかけ、
指導者になる道を着々と進んでいたみたいですね。

名古屋グランパスの監督として成功したのち、
昨年の春に母国セルビアの代表に就任したとのこと。
そのままワールドカップ予選を突破させたのですが、
チームを完成させることは、
まだまだできなかったようです。

それでも監督継続を宣言し、再生を約束しました。
次に期待しましょう。

もう1人、その名古屋グランパスの監督を
務めてもいたそうです。
敗退したイラン代表の監督、
カルロス・ケイロスさんです。
ポルトガルの名将ですが、こんな言葉を残しました。

「素晴らしい選手を指導でき、
誇りに思うと同時に名誉に感じている」

イラン代表といえば、今回、話題になりました。
母国で起こった女性のスカーフ問題に端を発したデモ、
民間人の死者まで出した政府の対応に
代表選手たちは抗議し、
国歌を歌わない抗議活動まで示しました。

でも、現在の独裁的なイランで、
これは命懸けな行為でもありました。
家族も実質、人質にされているような状況ですから、
気が気ではなかったでしょう。
さすがに試合には集中もできなかったかもしれない。

でも、そんな選手たちの意思を尊重し、
監督は常に選手の味方で
世界から彼らが孤立しないよう、
一生懸命に支持をアピールし続けていたんですね。

グラウンドを超えた奮闘をした彼らですが、
その健闘をたたえ、無事を祈りたいですね。
アジア代表としての名誉は、
日本がちゃんと受け継ぎましょう!

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