なぜ春のお彼岸に「ぼた餅」を供えるのか?

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このところずっと野球の話ばかりになってしまいましたが、
少し振り返って、画像は21日の春分の日、
つまり「春のお彼岸」に供えた
「ぼた餅」。
プラスすることの大福と豆餅ですね。
すっかり「おまけ」のほうが目立っていますが(苦笑)

近くの昔からの和菓子屋さんで買ったから、
「ぼた餅120円」で間違えないのですが、
コンビニやスーパーでは、
「おはぎ」として売っていたりします。
それは違うんじゃないか。

同じものではあるのですが、
秋には「萩の花」に見立てるから
名前が「おはぎ」になる。
春は「牡丹の花」に見立てるから、
「ぼた餅」が正しいんですね。

季節によって名前が変わる珍しいもの。
間違った言い方が定着すると、
文化そのものが廃れますから、
できれば正しい言い方にしたいものです

でも、そもそもどうして
「ぼた餅」やら「おはぎ」を
お彼岸の日に飾るのか?

それは「魔除け」なんですね。

魔除け効果があるのは、
牡丹でも萩でもない。
じつは餡子の原料である
「小豆(アズキ)」なんだそうです。

どうして小豆に魔除け効果があるのかといえば、
「赤いから」が理由らしい。
「黒いじゃん」と思いますが、
豆そのものは赤褐色ですよね。
だからお赤飯を作るのにも使用します。

赤がどうして魔除けなのかといえば、
「血の色でもある」ということで、
古くからそう捉えられていたらしい。
神社の鳥居が赤いのも、
それが理由なんだそうですね。

お彼岸というのは
「真西に太陽が沈む」ということで、
西の果てにあるとされる「あの世」と
「この世」がつながる日とされます。

すると「あの世」から邪悪な存在が
こっちの世界にやってきたりするのですが、
供物のぼた餅を見て
「赤いのがあるぞ!」と退散していく……。
そんな理由で飾ることになったわけです。

ですから正しく使用し、
正しくいただくようにしたいですね。

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