「サルスベリ」の物語

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暑い日が続いていますが、
毎年、この時期、近くの「清正公(覚林寺)に行くと、
この鮮やかな赤い花が咲いています。

青空にも映えて、キレイですよね、

この派手な外見に対して、
通常の名前はちょっとギャグ路線。
「サルスベリ」という木です。

その由来、ご存じでしょうか?

画像には写っていませんが、
この花の幹、まるで表面が磨かれているように
ツルッツルなんですね。

猿もこの木に登ったら、
滑って落ちてしまうのではないか……。
そんなイメージで名づけられたそうです。
実際に登ったらどうなるか、わかりません。
(どっかで実験したら、
簡単に登っていたような……)

でも、このサルスベリ、漢字で書くと
こうなります。
「百日紅」

100日、およそ3ヶ月の間、
紅の花を咲かす……。
猿とはまったく関係ないですよね。

朝鮮半島にこんな伝説があるそうです。

国の王子が遠方の国に出かける際、
途中で立ち寄った村で
龍神の生贄に捧げられる娘に出会いました。

当然ながら王子様は、勇者として龍神を倒し、
娘を助けます。
2人は恋に落ちました。

でも、用事の途中で立ち寄った王子様です。
国の仕事で早々と村を離れねばならない。

そこで彼は「100経ったら、
もう一度ここへ戻るよ」と約束し、
村を出ていきました。

ところが100日後、王子が再び村へ戻ると、
娘は亡くなっていたんですね。

必ず王子が戻ってくると信じていた娘。
王子がお墓に行くと、
そこからは1本の木が生えていました。
それがサルスベリだった……というんですね。

伝説には様々バリエーションがあるようですが、
そう言われると、
どこか悲しげな人を彷彿させる外見の
この木。
「信頼」を象徴する木にもなっているとか。

ただ、「猿が滑る」の連想から、
花は「縁起が悪い」ともされているそうです。
家には飾らないほうがよさそうですね。

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