賢者の言葉20 皆で応援したい「負けない心」

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「当局が私を罰し、
多くのものを私から奪うほど、
自由のために闘う覚悟が固まっていく」

こちらは2023年のノーベル平和賞受賞者、
ナルゲス・モハンマディさんの言葉ですね。

現在、イランにて服役中。
私より年齢は少し若い方ですが、
そんな方が世界を変えようと努力している。
命懸けの奮闘に対して、応援の意味で与えられた
ノーベル賞ですね。

なんせスカーフを、
ちょっとオシャレに被っただけで
女子学生が逮捕され、
警察に暴行を受けて亡くなってしまう
現在のイランです。

そんな国にあって、モハンマディさんは
女性の権利回復と、
簡単に逮捕者が殺されてしまう体制に対し
抗議活動を続けてきました。

その活動の中で、逮捕されること13回。
「鞭打ち刑」に処されること
154回と言いますが、
それでもめげることなく、
刑務所の中で人権運動を続けているそうです。

鞭に打たれながら……。
よくそんな勇気がありますよね。
感心しますが、自分にはできそうもない。
本当に頭が下がります……。

このモハンマディさんの特徴は、
そもそもは「普通の人」だったことだそうです。

ただ、親戚が政治犯で処刑されたこともあり、
ずっと「今の政治はおかしいんじゃないか」と
思っていた。

ごく普通にエンジニアとして仕事をしていく中で、
世界各国の考え方を知り、
「今のイラン、それはおかしいんじゃないの?」と
当たり前のことを言っただけ。

結果、それは多数の
「そうだよね。おかしいよね」という共感を生み、
気づいてみたら人権活動家になっていたわけです。

つまり、私たちが知らなければいけないのは、
「おかしい」ことを「おかしい」と言えない国が、
世の中にはまだ、たくさんあるということです。

簡単に政治を変えたり、
国家を変えることは難しいのかもしれない。
でも、大切なことは、
こうした「当たり前のこと」を言っている人が
傷つけられないよう、
世界で協力して守っていくことなのでしょう。

その名をぜひ、記憶にとどめておきたい方ですね。

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