香取神宮〜「日本誕生」の歴史を秘めた場所

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こちら先日、千葉の「観福寺」という
お寺に行った話をしますが、
ここに来たら、やはりお参りしておかなければならない。

千葉県の香取市にある
「香取神宮」という神社ですね。

「神宮」というからには皇室とつながった神社ですが、
利根川を挟んだ茨城県にある
「鹿島神宮」とともに、
日本誕生の頃から存在する古い神社。
創建2600年という、
まさに神話の時代から続く歴史を持っています。

そもそも今の奈良県、大和にあった朝廷が、
出雲やらさまざまな勢力と手を結び、
東国への支配領域を広げていくことで出来上がったのが、
今の「日本」という国です。
香取神宮の神様であるフツヌシさんも、
出雲との交渉に参加したとされますね。

実際、東日本にある出雲はともかく、
遠く離れた東国を平定するには、
それなりの武力が必要になります。

つまり、鹿島神宮や香取神宮は、
西にあった日本国政府が、
東国支配の拠点として築いた施設。

この地にかつては、
「東の都」と言える町が存在していたわけですね。

調べるとその昔、今の霞ヶ浦から
印旛沼辺りがつながっていて、
千葉県と茨城県の境が
「大きな湾」になっていたとか。

この地に大和朝廷は港をつくり、
港湾都市を東の都として、
鹿島と香取に、
国家神や天皇家の威光を浸透させるための
神殿を築いたわけです。

じつはこの東日本の都、
後の日本史にも深く関わっていて
平安時代の日本を陰で支配した藤原氏は、
そもそもこの地の出身。

また、平安時代に反乱を起こした平将門は、
この東の都を、
京都から独立させようと考えたわけです。
西の貴族たちは、東日本を差別していましたからね。

ということですから、
東日本に住んでいる日本人は、
本当は奈良や京都に行く前に、
一度、お参りするべきかもしれません。
意外と人は多く来ていたし。

近くには利根川も流れ、
のどかでいい場所ですよね〜。

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