「的確な質問」をどのように行なうか?

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29日と1日は、一時中断もありましたが、
総理と裏金疑惑のある自民党議員への
「政治倫理審査会」が行なわれました。
とくに昨日は、旧安倍派の、いちばん問題な人たちが
弁論の場に出てきていましたね。

どうせ、のらりくらりで真実は語らないだろう。
野党だって、追求して、
事実を明るみにすることは、できないだろう。

実際、その通りだったのですが、
意外と質問力を発揮している議員たちもいて、
私たちのようなライターが著者に取材する際の
勉強にもできるような議論をしていました。
なかなか面白かったように思います。

質問の基本、これが何かといえば、
一番重要なことはこれ。
「相手の話をよく聞き、
その趣旨をよく考えること」

①相手の話をよく聞く
②よく聞いて、その話を自分の頭を分析する
③分析した結果、「おやっ?」と思ったことを
再び質問する

この繰り返しの中から、
問題点を浮き彫りにしていくわけです。

難しいのは、聞いたあと
「その内容をよく考える」という点です。

頭の回転が速い人は、スムーズにできるでしょう。
しかし私のような凡人は、これがそう簡単でない。

だから仕事上、長く習慣にしているのは、
次の原則です。

「メモはとらない」

賛否両論あるでしょう。
ただ、私の場合、メモをとっていると、
書くことに集中して、
次の質問を出すことに頭が働かない。

だから「記録」はヴォイスレコーダーに任せ、
自分の頭は、相手の解答の分析に
集中させるわけです。

もっぱら手帳に記入するのは、
「ここを質問するべきだ」という点ですね。

実際、内容を分析するのに、
データが足りないことはよくあります。

だから、「より詳しくお願いします」とか、
「具体的に例をあげてください」とか、
相手が答えている内容を、明らかにする質問が
一般の取材では多くあります。

今回はそれが少なかったのは、
おそらくは「想定される回答」を
たくさんシミュレーションし、
「こう返ってきたら、こう質問しよう」という
準備を多く行なっていたのでしょう。

だから、まんまと矛盾点をさらけだしてしまった
議員さんもいた。
そういうことができるのかどうかは、
やはり経験なのかもしれませんね……。
私ももっと勉強せねばです。

画像は3月1日の空、
春になってきましたね!

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