誠意が人を動かす、こんな話
- 2025/5/22
- できる人研究所

先日、マンション脇の人通りが多いところで、
たまたま見た光景です。
マンション前の通りは駐車禁止。
そこに違法に車を止めているドライバーに、
管理人さんが一生懸命に、
「ここは駐車禁止なので、
車を移動させてください」と、呼びかけています。
ところがドライバーは、携帯をいじりながら、
完全に無視。
ドアロックしてしまって、話を聞こうともしません。
それでも呼びかける管理人さん。
すると「どうしたんですか?」と、
マンションの住民さんなのか、
年輩の方が話しかけます。
「大変ですよね。
警察を呼んだらいいんじゃないですか?」
「そうですね。本当にそうしましょうか」
通行人の親子らしい方も近くで会話しています。
「お父さん、車どうしたの?」
「うん、運転手さんの頭がおかしいみたい」
商店街に近いので、
女子高生のような人も周りによってきます。
「変な運転手がいるみたい」
「キモーい! 何あれ」
いつのまにか周りの皆を味方にしてしまった、
管理人さん。
さすがにドライバーも恥ずかしく思ったのか、
窓を少し開け、「申し訳ない」と一言声をかけ、
車を動かしてどこかに去って行きました。
なるほど、
世の中にはどんなに声をかけても
動いてくれない人や
説得できない人もいる。
自分のルールをなかなか曲げてくれない人も
確かに存在するでしょう。
でも、大多数の人は、正論を理解してくれるし、
誠意をこめれば
「わかってくれる人」が大半なわけです。
その「わかってくれる人」を
大勢巻き込むことで、
困難な状況も変えることができるかもしれない。
これは世界中のあらゆる困難な問題への
対処法なのかもしれませんね。
そのためには時間はかかるかもしれませんが、
ブレずに主張をしていくことです。