いま、日本でいちばん怒っている人ではないか?

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いま日本で、いちばん怒っている人ではないか?

それが画像の方、
モンキー・D・ルフィさんですね。

ちょうど思っていたことを、
タレントの中川翔子さんが言っていました。
「漫画のキャラクター名を犯罪者が使ったからといって、
犯罪者をその名で連呼するのはやめてもらいたい」
とのこと。

その通りですし、ファンではなく、
出版業界の人間としても、
ちょっと問題ではないかと思います。
これ犯人が逮捕されたら、
集英社さんは損害賠償を求めるべきではないか。
作品の世界規模を考えたら、
何百億とか何千億だっていいのかもしれない……。

ともかくも、メディアも配慮が足りない気はします。

実際のルフィは、命を賭けてでも仲間を守るし、
卑怯なことは絶対に許さない海賊船の船長です。
まあ、人間離れしていくのは近年、
ちと問題ですが(苦笑)、
間違っても組織犯罪をしながら
自分は安全な刑務所でのんのんとしているような
陰湿なキャラではまったくない。

でも、説明されなければ、
名前に悪い印象ばかりが植え付けられますよね。

いくら兆単位で世界的に売れている作品とはいえ、
高齢者など、漫画を見たことにない人は
大勢いるわけです。
私もワイドショーを見て怒っていた70代の母親に、
「いや、ルフィっていうのは本当はね……」と、
何度、一生懸命に説明したか(涙)

実際、「ルフィ」という漫画キャラは、
作者の尾田栄一郎さんが考えた「創作物」であり、
その意図と逆らうような使用のされ方をすることは、
著作物を扱う立場としては正しくありません。

むろん法的には「名前だけ」ですし、
扱いとしては、こんなふうに画像を使うことのほうが
問題視されるのかもしれない。

でも、商業的にエンターテイメントに
関わっているメディアであれば、
せめて作品に対するリスペクトを表明したうえで
誤解がないように
「犯人はこういう名前を使った」と
説明すべきではないか。

これはペンネームにキャラを使ったりする人、
全般に言えるかもしれませんね。

使うなら使うで、作品をリスペクトしたうえで
覚悟して使いなさい……と。

たとえば前に
「ルパン」を名乗った泥棒が捕まりましたが、
そう名乗るなら、絶対に捕まっちゃいかんでしょ。
タイガーマスクのようなことならOKだろうけど。

今回はやはり、
海賊王も黙っていないのではないか。

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