
本日は毎月開催している
リモートの「賢者の会」の日。
すでに告知しましたね。
皆さんに課題の800字文章を書いてもらい、
原稿が集まりました。
テーマは「旅」です。
これから皆さんの文章を何らかの形で
公開するとともに、
一人ひとりを「作家」としてプロデュースし、
同時に「賢者の会」を
コミュニティとして育てていければと
考えています。
うまく皆がコンテンツを作成し、
楽しめるようなメディアができれば
一番理想的ですよね……。
私は皆の「旅」についての文章を、
統括する文を書いたのですが、
それを読んでいただけば会の趣旨も
何となくわかるのではないか……?
ということで、今回はブログで紹介しましょう!
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旅行に行くと、文章を書きたくなる。
そんな人は、案外と多いのではないだろうか?
なんせ旅には出会いがあり、別れがある。
新しい体験があり、発見がある。
非日常の経験は、ふだんの思考にも新しい刺激をもたらし、
それは必ず誰かに伝えたいものとなる。
そして、今はSNSで気軽に発信ができる時代だ。
読者も得られる情報を期待し、画像付きの旅行体験に、
迷わず「いいね!」を押す。
しかし編集者的に見た場合、
「旅の経験を書く」というプロセスは、
もっと大きな可能性を期待できる行為である
かつて私は、作家養成講座の講師として、
]作家志望の受講生たちと随行して旅をした経験がある。
行き先はサンフランシスコ、バンクーバー、
沖縄、北海道と、
非常にデラックスで広範囲にわたっていた。
当然、参加者には、旅行で体験した思いを文章に書いてもらう。
ただ、皆に課題として与えられるのは、
必ずその旅行記に
「自分のテーマ」を入れるということだった。
テーマとは、一体なんだろう?
難しいことではない。
作家を志望する人間であれば、
必ず自分の書きたい題材を何か持っているだろう。
それはビジネスのコミュニケーションかもしれないし、
人間同士の触れ合いかもしれない。
あるいは環境問題のような社会的要素だったり、
皆に健康でいてほしいという願いかもしれない。
いずれにしろ、これが作家としての専門性となり、
当人が人生をかけて追い続けるテーマに値するものとなる。
出会いがあり、別れがあり、発見があり、成長がある……。
そう、旅自体もまた、人生の凝縮なのである。
その凝縮した人生に、著者は一体何を見出すか?
実はそこに文章としてのオリジナリティがあり、
読者が感じる面白さや魅力が醸し出てくるのだ。
でも、果たして素人に、
そんな魅力的な「旅行記」が書けるのだろうか?
書けると思う。
だから「賢者の会」では、
今回の旅行記に、
あえて「偏愛」という要素を盛り込んでもらった。
当人が愛してやまないもの。
それこそまさにオリジナリティであり、
書き手が読者を獲得していくための大きな武器となる。
果たして皆は、
どんなふうにその課題に取り組んだのか?
ぜひ、それは期待して、
個々の作品を吟味していただけばいいだろう。
楽しんで作品の数々を読んだら。
次はぜひ、あなたも文章を書くことに挑んでみてほしい。
それはきっと、あなたの人生を大きく飛躍させ、
新しいステージを開くためのツールを学ぶ
きっかけとなるはずだ。