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ペルシャ人とユダヤ人
- 2025/6/14
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イスラエルのミサイル攻撃に対して、
イランもイスラエルにミサイルの報復攻撃……。
この2国がまた、
非常に深刻な状況を迎えてしまいました。
核攻撃の可能性も踏まえ、
本当にこれ以上、悪化しないことを望むしかない。
困ったものですよね。
兵員数は多いものの、
軍事力では圧倒的に劣っているとされる
現代のイラン。
しかし、かつて紀元前の時代には
世界最強の国の1つであった時代がありました。
それが画像の古代遺跡を墓にしている王、
アケメネス朝ペルシャの
「キュロス2世」という王様の時代ですね。
以前にブログでも紹介しました。
紀元前6世紀にエジプトを除いた
アフガニスタンからシリアまでの
古代オリエント全域地域を統一し、
ペルシャ(イラン)を当時にして
世界で最も繁栄した国にしています。
このキュロス2世が、
イラクからイスラエルまでを支配していた
「新バビロニア王国」という国を制覇したとき、
解放したのが首都に囚われていた
ユダヤ人でした。
旧約聖書にある、
有名な「バビロン捕囚」という事件。
新バビロニア王国は、
イスラエルにあった「ユダ王国」という
国を滅ぼし、
当時の首都、エルサレムに住んでいた住民を、
自国の首都だったバビロンに
連れて行った。
多くは建設事業に使われていたそうです。
その囚われたユダヤ人は解放され、
故郷に戻った彼らは
ペルシャの保護下で
エルサレムの神殿を再建します。
まさに歴史上、イランはイスラエルの
救い主でもあったわけです。
それがいつのまにかイランは自国の過去を否定し、
イスラエルは世界で最も好戦的な国の
1つになってしまっています。
歴史を軽んじる国はたいてい痛い目に遭うのですが、
これからこの地域は
どうなってしまうのでしょう。
ガザ地区も含め、
早く平穏な日々が戻ってほしいものです。