これが日本人の「和」の精神!?

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帝国主義が当たり前だった
19世紀末から20世紀初頭の頃、
欧米諸国が戦争を繰り返す中、
岡倉天心さんは『茶の本』で
日本人の「和の精神」をうったえました。

対立する戦国大名が両者、刀を置き、
小さな茶室で向き合って、互いに茶を味わい、
お互いの理解を深めようとした慣習。

「あなたたち文明国が戦争によって
物事を解決するのに対し、
野蛮の国とされる私たち日本は、
そんな和の精神で立ち向かいましょう」
そんな天心さんの主張。

欧米ではこの精神が絶賛され、
『茶の本』はベストセラーになります。

この「和の精神」の実行者が、
ついにアメリカで絶賛されることになった!
……大谷翔平さんですね。

ライバル、パドレスに対しての
危険投球への対応、
大絶賛されているようです。

そもそもデッドボールをした相手に対し、
「今度はこっちがぶつけてやれ」というのは、
メジャーリーグの文化のようなもの。

結果、「こちらもぶつけ、向こうもぶつけ」を
繰り返したのち、
乱闘になって監督退場となり、応酬が終了する。

アメリカの文化に倣い、日本のプロ野球でも
当然になっているところがあります。

ところが大谷翔平さん、
おそらく「わざと」でしょうが、
背中付近に160キロのボールをぶつけられたあと、
痛みに耐えながら左手を突き出し、
ベンチから飛び出そうとする仲間たちを制します。

「大丈夫だから!」……と。
乱闘の準備をしていたカーショー選手などは、
その瞬間に冷静になったといいます。

その後、まるで何もなかったかのように
1塁に進んだ大谷さんは、
敵チームの1塁手と談笑したあと、
ピッチャー交代の合間に、
相手ベンチへの挨拶までしていました。

あとで大谷さんの背中には
くっきりボールの痕が残っていたといいます。

それでも、くだらない乱闘を
試合に持ち込みたくない。
それがアメリカの文化かどうか知らないけど、
自分は野球が好きで、ここにいるんだから、
ちゃんとプレーを楽しもうよ……と。

日本人選手はこうでないといけないですよね。
監督はもちろん、OBの解説者や
敵チーム側のメディアまで、
この姿勢を大絶賛していました。

これが「日本流」であるというなら、
国際化がすすんでいるなか、
私たちが本当にあるべき態度も、
ここにあるような気がします。

大谷さんをぜひ、参考にしたいですね。

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