海の日になった「天皇陛下の大冒険」
- 2025/7/21
- できる人研究所

ひょっとしたら日本の歴史が大きく変わる
節目になるかもしれない。
……そんな参議院選挙でしたが、
7月21日の「海の日」も、
もとはそんな出来事があったことを
記念した日だとか。
休日を増やそうとして、とってつけたように
制定された海の日。
東京オリンピックのときは、
日にちの変更まで実施されました。
ただ、その前から「海の日」は
記念日としてこの日に制定されていたとのこと。
それは明治天皇が、
「明治丸」という最新鋭の船に乗って
北海道・東北巡業を行い、
無事に横浜港に帰港した日なのだそうです。
画像が、その「明治丸」。
そもそもは日本が英国に発注して
製造してもらった「灯台巡視船」だそうですが、
ヨーロッパの帝国時代を牽引した軍船と同じ
蒸気機関で公開する船。
軍船ではなかったものの、
当時の日本では最も高性能の
船ということになりました。
そこで天皇が、
「これに乗ってみよう!」
ということになる。
明治時代になってから、
積極的に人前に立ち、
国のリーダーになろうと努力していた明治天皇ですが、
京都から江戸の城に入り。
さらに「明治丸」を使用し、
東北や北海道へも巡業しようという
計画を立てたわけですね。
西洋式の煙を吐いて動く
「最新鋭の船で天皇がいらっしゃる」
ということは、
当時の東国で暮らしていた人々にも
やはりインパクトある出来事だったのです。
その後、明治の日本は
天皇を頂いた近代国家へ変貌していきますが、
その権威を利用した人々によって、
軍事国家にも変わっていくことになった。
どのように歴史が動くかは、
これから私たちも注視していかねばなりません。