ミストでどれくらい涼しくなるのか?
- 2025/8/12
- できる人研究所

雨が降ってから、
東京は少し涼しくなっています。
一時は土砂降りで大変な目に遭いましたが、
あとでこの快適な環境が待っているなら、
ずぶ濡れになった甲斐も
あったかもしれませんね……。
この水を浴びることが
どれくらいゆるせるのか?
……という基準で、出来上がっているのが
最近の「ミスト」と呼ばれる
霧の噴出装置になります。
画像はJRも止まる、
神奈川県の「海老名」の駅。
いつのまにか東急目黒線から
一本で行ける場所になっていたのですが、
サービスエリアだけでなく、
駅も非常に賑やかな場所。
並んだひまわりの向こうには、
見えにくいのですが
大量のミストが撒かれていました。
ミストを撒く第一の目的は、
人に水をかけることではありません。
小さな水滴な大気に放たれると、
すぐに1つひとつが蒸発していきますが、
この際に「気化熱」という形で
大気から熱を奪っていきます。
ですから湿度にもよりますが、
場合によっては30度台の周辺温度を
20度台にまで下げることができるとか。
ただ、湿度が高い日本の夏に
効果はさほど高くないとのこと。
ちょっと離れたら、すぐに暑くなりますしね。
もう一つは、
ミストが人間にかかれば、
人の体からも熱を奪います。
だから「涼しい」と私たちは感じるのですが、
もちろん濡れることを「不快」と
感じる人もいる……。
駅の通り道を見ても、
ヒマワリの側で
「ミストがかかることを喜ぶ派」と、
「濡れないように遠くを歩く派」に
完全に分かれていました。
いずれにしろミストは、
こんなふうに多くの人の好みを分析しながら、
だいたい「快適」と「不快」に
平均的なところに調整されているんですね。
土砂降りの雨は、もちろんそんなことを
考慮してはくれない。
結局は私たちの心持ち次第で、
快適さも決まっているわけですね。