「ハラール」の思い出

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最近、イスラム教徒の生徒ために、
給食の献立にハラールのメニューを用意したのではないか
……ということで、
大炎上してしまったところがありました。

事実は、「アレルギーの生徒にも対応したメニュー」
だったそうですが、
「数回くらいなら、マイノリティ生徒に合わせた
メニューがあってもいいんじゃないか」
「いや、それは日本の文化を壊す」とか、
「宗教に配慮するのは法律的におかしい」とか。
意見は様々と思います。

じつをいうと、大学時代のその昔、
日本での勉強仲間に、
イスラムの学生も何人かいる……ということがありました。
エジプトのことを学んでいましたからね。
協力をしてもらっている学生や大学院生が
何人かいたわけです。

案外とエジプトは戒律がゆるかったものですから、
中には豚肉もお酒もOK!……という方はいました。

でも、やはりハラールに厳格な方もいて、
豚肉などは完全にムリ。

「郷に行っては……」なんて言うのですが、
そもそも生まれたときからの習慣で、
それを「食べもの」と認識していないわけです。

たとえば私がアボリジニの学校に行き、
虫の食事を出されたら、
やはり勘弁してください!……ということになるでしょう。
食習慣を強制変更するのは、簡単じゃないですよね。

だから普段は別メニューなのですが、
ときどき「皆でパーティをしよう」とか
「宴会をしよう」ということがあります。

そのときは
「せめて一緒に食べるものを用意しましょう」と、
一番多かったのはケンタッキーだったと思いますが、
羊肉でバーベキューをしたこともあったか。

酒だけは日本人特権で飲んでいましたが、
皆で会食して、楽しい思い出でしたね。

なんとなくそんなことを思い出して、
ふと思ったのは、
クラスにイスラムの人がいる学校で、
果たして日本人の生徒は何を感じているのだろう
……ということ。

数人のためにメニューを変えるのはゆるせない。
自分らの給食を食べようなどと思うな!
お前らは弁当を持ってこい……と。

多数の子供たちが皆、そういう考えだとしたら、
ちょっとそれも怖いよな……と思うわけです。

「たまには皆で同じものを食べて、
美味しいねって言い合おうよ」と。
宗教に限らず、アレルギーも同様でしょうが、
クラスの子どもたちにそういう動きが出てきたら、
それはそれで素敵なんじゃないか……。

まあ、むろんいろんな考えがありますし、
外部を遮断して、
民族的な文化を守り続けるという人々も
世の中にはいます。
迷惑をかける外国人が大勢いるのも確かでしょう。

それでも世界はつながっていて、
世には自分たちと違う文化があるということは、
認識していないとですね。

画像は全然、ハラール食もある、
先日食べた、タイのカレーか。
でも、この国にもイスラムの方が多いから、
鶏だけのメニューはありますね。

その昔、インドとか東南アジアの料理店に、
ハラールのメニューを頼んだ気がする……。

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