少し先の春を告げてくれる花……「飛梅」の伝説

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寒い日が続いていますが、
ふと近所を歩いていて見上げると、
どこかに家の庭に見事に咲いていました。

梅ですね!
いち早く春を告げてくれる花。
いよいよ冬ももうまもなく終わりですね。

梅といえば「飛梅」の伝説があります。
聞いたことがあるでしょうか
「天神様」に祀られる菅原道真公の話です。

彼が政略に敗れ、今日の都から
九州の太宰府に。
追いやられることになった際。
彼は住み慣れた家にあった、
桜と松と梅に別れを告げます。

それを聞き、桜は悲しくて枯れてしまいます。

しかし松と梅は、道真についていこうと、
京から九州へ飛んでいきます。

しかし松のほうは途中で力尽き、
落ちていってしまう。

梅だけが太宰府にたどりつき、
そこで道真公とともに暮らすことになった
……という話です。

でも、なんで桜でなく、梅なのだろう?

背景にはこの歌があります。

「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花
主なしとて 春を忘るな」

自分がいなくなっても、春を忘れずに、
ちゃんと咲いておくれ……と。

実際に道真さんは、梅を特別に可愛がって、
お別れを告げていたわけです。

「お花見」は平安時代にはあったそうですが、
今ほどそこらじゅうにあったわけではありません。
山などに自生しているのを
皆で見に行った感じでしょうが、
どちらかとイベント的ですよね。

それに対して梅は中国から持ってきて、
1本2本を、貴族たちが庭に植えて育成した植物

いわば野生動物とペットのような違いで、
あくまで梅は「育てるもの」でした。

それに加えて、真っ先に春を告げ、
皆で大騒ぎなく、
静かに心を癒してくれるのが梅の花。

失意の道真さんには、
やはりそちらがふさわしく感じられたのでしょう。

道真さんではありませんが、
もうすぐこの街から離れる私です。
梅はついてきてくれるのか……。

といって、別に育っていないしな(笑)
たくさん自然のあるところだといいな……と、
思ってはいます。

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