エブリバディズ・ゴット・ア・ハングリーハート

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「ミネアポリスよ、私はあなたの声を聴く。
血の霧を通して歌う、その声を。
我らはこの地のために立ち上がろう。
我らの中の偉人のために立ち上がろう」

ブルース・スプリングスティーンの
『Streets of Minneapolis』
という曲。
トランプ大統領の移民排除の政策の中で
暴力的な弾圧によって亡くなった
2人の犠牲者に捧げた曲でした。

そもそも『Born In The USA』という曲すら、
ベトナム戦争の後遺症を歌った歌だったわけですが、
世の中の不条理や、社会的な不正義に
抗議する歌を激しく歌ってきたロッカーです。

そしてトランプ政権には批判をずっと続け、
ついに大統領がボイコットを呼びかけるような
異例の事態になりました。

まあ、まったく動じないでしょうが、
ロッカーはこうあるべきと、
なんか嬉しいですよね(笑)

いつのまにか、
あのブルース・スプリングスティーンも
76歳ということで、
すっかり「おじいちゃん」になっています。

でも、やっていることは変わらない。
国家だろうが、大統領だろうが、
社会体制だろうが、神だろうが、
おかしいことには「おかしい」と
叫び続ける、
それがまあ、昔からのロッカーですよね。

別に私は善悪とか、
左とか右の是非を、ここで問うつもりはありません。
そんなことは、それぞれが個人で
判断すればいいことでしょう。

ただ、70年代、80代、90年代と洋楽を聞いていて、
とにかく戦争があれば、非難する。
社会的な不合理があれば、声を上げる。
自由を奪われそうになったら、
徹底的に対抗する……というのが、
その姿勢だったわけです。

そこには理屈などありません。
ただ、嫌なものに対して「嫌だ」というだけ。

良くも悪くも、それが歌い手の仕事であり、
気に入らない人は放置すればいい。
それを「かっこいい」と思う人が、
一緒に叫べばいい……というのが、
ごく普通のありようでした。

ところが最近は、「嫌だ」という声を
一生懸命に否定する流れが強くなっています。
徒党ができやすいネット社会の傾向でしょうが、
そのせいか声を上げるアーティストも
少なくなっていますよね。

それでも関係なく、
抗議し続けるブルースさんを見れば、
ロックは別に死んでいないんだな……と
嬉しくなります。

不謹慎かもしれませんが、
国家を批判し、為政者にかみつき、
平気で神をののしるようなアーティストが
出てこられなくなる世の中にならないように。
そんなふうには個人的に思いますね。

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