
「翼よ、あれがパリの灯だ!」
昨年も紹介した、この言葉……ですが、
有名なチャールズ・リンドバーグのもの。
ですが、本当のところ彼は、
パリに到着したとき、そこがパリだとは
わからなかったそうです。
異国に初めてやってきた観光客と同様、
「誰か英語がわかる人はいませんか?」と
尋ねたのが第一声とか。
「翼よ〜」というのは、
彼が書いたベストセラー本の中で
脚色して描かれた言葉だったんですね。
リンドバーグさんが
「スピリット・オブ・セントルイス」
と名付けた飛行機で
「大西洋単独無着陸飛行」に成功したのは、
1927年のこと。
5月20日にニューヨークを飛び断ち、
翌日の21日にパリに到着しました。
だから5月20日は、
「リンドバーグ翼の日」とされています。
そのとき、彼は25歳。
ちなみに彼が「世界初」なのは、
あくまで「単独飛行」によって。
助手を隣に乗せて大西洋横断するのは、
すでに何人も先駆者がいたようです。
それでも優秀なパイロットでありながら、
第二次世界大戦時には
従軍できなかったリンドバーグさん。
なぜかといえば、
ドイツを何度も行き来していた関係で、
当初はナチスドイツを支持していたんですね。
一方では日本のことを敵視し、
「東洋の野蛮な国」と盛んに避難していました。
しかし第二次世界大戦が終わったあと、
「世界を飛び回るジャーナリスト」として、
ドイツや日本のみならず、
アメリカ自身が行なった戦争における罪をも取材。
作家や講演家として、
世界中で平和活動をするようになります。
日本にも何度もやってきて、
その都度、歓迎されていますね。
人工心臓の開発に携わったり、
環境保護の活動でも知られる
リンドバーグさん。
大切なのは事実をきちんと自分の目で見極め、
他人に流されるのでなく、
自分の信念で行動を修正していくことなのでしょう。




