官位を受けた鳥がいるのを知っていますか?
- 2026/7/24
- できる人研究所

またも地元の早淵川で、
新しい鳥に出会ってしまいました。
先日のカワセミも驚きましたが、
こちらも東京の川ではあまり見なかったですね。
一見するとアオサギのような見かけと色ですが、
ちょっとずんぐりしていて、
首が短くて、ペンギンのような姿……。
これは「ゴイサギ」という
鳥ですね。
じつは上野など、
東京の池のある公園には出入りするそうですが、
夜行性のために、あまり発見されないとか。
ひっそりと夏の早淵川には潜んでいるんですね。
少し驚きでした。
この「ゴイサギ」の名前。
漢字にすると
「五位鷺」なのだとのこと。
「五位」というのは、
たぶん「正五位」のこと。
その下に「従五位」がありますが、
日本の貴族に与えられる「位」ですね。
宮仕えしたばかりの
若き藤原の貴族に与えられるような
宮中に参内できる、それなりの位です。
なんでも平安時代、9世紀から10世紀にかけて
皇位についた醍醐天皇が、
京の神泉苑に訪れたときです。
池にサギがいたので、
天皇は家来たちに捕まえるように言います。
ところがサギは飛び立ってしまうのですが、
従者は慌てることなく言います。
「帝の命であれば、サギも言うことを聞くでしょう」
するとサギは天皇の前に、きちんと戻ってくる。
喜んだ天皇がサギに「五位」の位を授けると、
サギも感謝の意を込めて
舞を披露した……という伝承があるんですね。
これが『鷺』という
能楽の演目になっているのですが、
サギ役は白装束で
「シラサギ」に置き換わっています。
まあ、そのほうが見栄えいいですものね。
それでも実際は天皇が捕まえたかったくらい、
愛嬌のあるずんぐりした
サギらしくないサギ。
どうしても大きめのアオサギが目立っていますが、
注意深く川を見下ろして、
これからも探してみます!




