「母の日」がもたらすもの

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5月11日は、
5月の「第二日曜日」ということで、
母の日です。
実家に戻ったり、プレゼントを贈るという方も
多いのではないでしょうか。

この母の日は、そもそも
19世紀末アメリカの社会運動家、
アン・ジャービスさんの命日。

その母親を尊敬していた娘さんが、
母親のことを皆に忘れてほしくないと、
追悼式典を行ない、
彼女が大好きだったカーネーションを
贈ったことが由来になっているんですね。

その娘さんから愛されたアンさん、
何をした人かといえば、
南北戦争の際に
「母の仕事の日」という活動を始めた方でした。

これは母親たちが皆で、
敵、味方に関係なく、
負傷兵のケアをお手伝いしようと始めたものです。

我が子を戦地に送り出す母親の思いは、
どこの国だって同じではないか。
ならば争いを行なう男たちは放っておいて
私たちはお互いを助ける活動をしようよ……と。

子供がまだ戦っている方は、
いち早く平和が訪れ、我が子が帰ってくるように。

すでに子を失った母親は、
同じ思いをする親が1人でも少なくなるように。
ジャービスさん親子は、
それを普遍的な行為にしようと、
「母の日」を創り上げたわけです。

平和な国になっている今の日本では、
そんな反戦の側面は、
「母の日」から現在なくなってイます。

ところが意外に、
アメリカ生まれの活動が伝わったのがロシアで、
息子を戦地に送った母親による反戦運動は、
プーチン大統領も無視できないほど
大きな影響力を持っています。

とはいえ現実の戦争はまだ終わっていないのですが、
トランプ政権以後、
停戦に向けた動きが始まっているのも事実。

あとはロシアを含めた世界中のお母さんに、
なんとか頑張ってもらいたいですよね。

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