
今日から7月になりました。
東京はほとんど雨の降らない梅雨が
まだ続いているようですが、
暑さはもう、完全な夏!
これから長い夏になりそうですが、
熱中症対策をしながら、
快適に乗り切りたいですよね。
そんな七月は、
古代から「暑さの月」ではなく、
「文章の月」です。
ふみつき(文月)……と、
呼ばれてきました。
その意味は、本当は文章と
あまり関係ないようです。
以前も紹介しました。
「稲穂が実を含む」……。
つまり「実をつける」ということですが、
「含む月」が「ふむつき→ふみつき」と
変化した説が最有力。
さらに七夕の頃ですが、
書庫に保管した文書を、
日の下で干す月であった……という説も
あるそうです。
ただ、皆がクーラーのある部屋に
閉じ籠らざるをえない現代、
せっかくだから「文章を書くチャンス」でも、
ありますよね。
これ、やればやるほど効果あるんです。
というのも今、
私は「賢者の会」で皆さんの文章を
編集してまとめているところです。
普段の仕事もあるから、
なかなか時間がなくて思うように進まないのですが、
皆さんの文章を読むと、
かなり面白いことが実感できます。
何度も文章を書いている方は、
確実に「コンテンツ作成能力」が上昇しているんですね。
なぜかといえば、「指導」とは関係ありません。
口頭のコミュニケーションを想像すれば、
誰かに何かを言ったとき、
相手に伝わらなくて、
何度も言い換えてやっと伝えられると
私たちは伝達能力を上達させます。
でも、一般の会話はほとんど、
伝わっている・伝わっていないに関係なく、
一回こっきりで終わってしまう。
だから成長する機会を得ることは、
ほとんどありません。
ところが文章は、書けば書くほど、
自分自身でそれを「読む」機会に遭遇します。
書いた自分に対して、何度も読む自分が
「これじゃあ意味わからないよ」とダメ出しするから、
文章力はどんどん上がっていくんですね。
とにかく文章は「慣れ」の部分が大きく、
「伝わる」という感覚をつかめば、
あとは他の文章を読んだときに、
技術的なことはどんどん吸収していきます。
私も文章指導をしていますが、
そんなコーチの存在よりも、
なにより「自分が第一の読者になること」の
効果のほうが大きいんです。
ぜひ室内にいることが多くなる季節には、
意識してほしいですね。
画像は帝国ホテルのそばで見た、
夏の空の風景です!