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龍のお寺と巌窟の弁天様
- 2025/7/26
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鬱蒼とした池の向こうに、
まるで茶屋のような小さなお寺。
山手通りから入って、
別世界のような場所ですが、
ここはかつて江戸の名所としても知られた場所。
17世紀半ばに創建された
「霊雲山・蟠龍寺」
というお寺です。
奥には小さな巌窟があり、
「岩谷弁財天」と呼ばれる
弁天様が祀られています。
さらにその昔は、
ここに「目黒大仏」と呼ばれる
大仏様もあったそうですね。
そもそもこのお寺、
もともとは目黒雅叙園のほうにあった
「称妙院」という小庵が
浄土宗のお寺として再建されたもの。
ちょうど大鳥神社と
目黒不動の中間のような場所にありますから、
多くの参拝客を集めて、
現在に至っているようです。
ただ、実をいうと、
歩いていける場所に住みながら、
ここにあるお寺に長く気づいていませんでした。
なんせ電車で行けば、
目黒からも不動前からも
行きにくい場所にあります。
私も大鳥神社から
雅叙園のほうに渡ろうとしたら、
ずっと山手通りを渡る横断歩道がなく、
歩道橋まで行ったら、
入り口があるのに気づいた次第でした。
蟠龍寺というのは、
「とぐろを巻いた龍」という意味。
池があり、
弁天様が祀られている場所ですから、
水場として大切にされた場所でも
あったのでしょう。
ぜひ近くに来たら、
寄ってみるといいと思います!