「闘い続けた男」の壮絶な人生

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「ほうき一本でも、プロレスはできる」

この言葉、子供の頃に私が大好きだったプロレスラー。
テキサス・ブロンコ、
テリー・ファンクさんの言葉ですね。
23日に79歳でお亡くなりになったそうです。
お悔やみ申し上げます。

とにかく格好良かった。
もちろん今の時代に彼を知る人は少ないでしょうが、
それでもキン肉マンの相棒、
「テリーマン」といえば、わかる人も多いのではないか?

私が子供の頃、多くの少年たちが憧れたヒーロー的存在、
だから数あるレスラーを差し置いて、
わざわざ主役級のキャラのモデルになっているわけです。
技もそうですし、顔などもほとんど、
「そのまま」で使用されていました。
よくそんなことできたな……(苦笑)
まあ、本人喜んだかもしれないけど。

でも、「ほうき一本」の言葉どおり、
「お客さんに魅せて、喜ばすこと」が
テリーさんの信条だったようです。

画像は懐かしい、
「スピニング・トーホールド」ですが、
足の関節を逆回転させるプロセス技。

悪役レスラーと闘ってボロボロになり
満身創痍の状態から、
一瞬の隙をついて足の自由を奪い、
観客の皆のカウントで足を回転させていく。
たまらなくなって相手はギブアップし、逆転勝利!

……こういうのがプロレスの醍醐味だと、
わかっていたのでしょうね。
だから大人気を獲得としました。

でも、この皆が喜ぶスタイルは、
自分の肉体を酷使する諸刃の剣でもありました。

なんでも事実上の引退は5年前……とのことですから、
70代まで試合に臨むことがあった、
ということになります。

晩年もお客さんを盛り上げるため、
普通はやらない若手レスラーとの試合にも
挑戦したとか。

そんなストイックなやり方ですから、
人生を通じて、痛み止めなどの薬が欠かせなかったようです。
それが死期を早めたのか、
近年は認知症も出て、
ずっと治療生活を続けていたそうですね。

困難な状況をむしろチャンスととらえ、
自分自身の限界に挑戦してきた姿勢。

たくさんの人が、そこから勇気をもらい、
今は立派なオジサンになっています。
そのことに本当に感謝したいものです。

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