山本由伸投手の「メモ力」に学ぶ

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「しっかり1イニングずつ投げていたので、
結果につながったと思います。
やっていくことは決めていたので……」

こちらは「リーグ優勝決定戦」に続き、
世界一を決める「ワールドシリーズ」でも、
ブルージェイズ戦で完投勝利を達成した
ドジャーズ・山本由伸投手の言葉ですね。

日曜日ずっと試合を見ていましたが、
とにかく圧巻でしたよね。

役割分担が当たり前の現代野球で、
こんなに1人の投手が試合を支配することなど、
とくにメジャーでは考えられません。
ポストシーズンでの2試合連続完投は、
24年ぶりと言っていましたね。

それを日本人がやってしまうのですから、
どうなっているんだろう。
大谷さんもすごいけど、こちらも本当に
日本の誇りだと思います。

でも、ちょっと天才肌の大谷さんと異なり、
山本さんの特徴は、機械のような精密さ。

球を受けていると、
まるでビデオゲームのようだと
表現していたキャッチャーがいましたね。

その根底にあるのは、ドジャーズの試合を見る人には、
お馴染みになっている画像の様子。

素晴らしいのは山本投手、
イニングのたびに「メモをし」、
それを「読み返して」ということを繰り返しています。

今どきタブレットやスマホでなくアナログなのは、
出版系の人間として、
ものすごく嬉しいことですよね。
いずれはメモの本を1冊、
書いてくれるのではないか(笑)

一体どんなメモをしているのか。
明らかになってはいけませんが、
おそらくは対戦したバッターについて
感じたことを細かく書き込み、
編集して、更新して、さらに編集して
……ということを繰り返しているのでしょう。

だから
「やっていくことは決めていたので」
という言葉が当たり前のように出てくる。

ふだんから勉強、研究を繰り返し、
「当日になってやること」を決めてしまえば、
あとはそれを実行するだけ。

むろん実行するには肉体的な能力も重要ですが、
同じことは私たちの仕事にも言えるわけです。

たとえば営業なら、
お客さんの情報を最大限にまでチェックし、
「こうすれば商談がうまくいく」という
作戦が事前に練れているだろうか。

結果を出す人は、そこまでやるから
結果を出しているんですね。
私たちが学ぶべきことは多そうです!

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