なぜ東京の海には「ウ」が大量にいるのか?

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画像は東京港周辺の親水公園ですが、
カラスが行水しているな……と思ったら、
さすがになんか違う。

ちょっと長い嘴に、水は海水とは思うので、
「鵜(ウ)」の類ですね。

ウには代表種として
「カワウ」と「ウミウ」が存在し、
ほとんど区別がつきません。

嘴の付け根が尖っている(ウミウ)
尖っていない(カワウ)で、
区別できるらしい。

ちなみに鵜飼で使うのは
「ウミウ」のほうですが、
この距離でわかるわけがない(苦笑)

ならば海だから「ウミウ」かと思いきや、
おそらく十中八九、こちらは「カワウ」。

なぜかといえば、東京港周辺は
「カワウ」の大繁殖地で、
その数は深刻な被害をもたらすほど。
ウミウはめったに見かけないそうです。

確かにレインボーブリッジの下の
人がいけないお台場を見れば、
たいていはカワウが群れていますね。

でも、どうして東京の海に
カワウが多いのか?
それはこの都市の成り立ちに関係があります。

そもそも湿地帯で、
沼やら湿原が多かった東京ですが、
カワウはそんな環境に定着していました。

その後、家康が江戸を開き、
湿原は埋め立てられていきますが、
残った川から海へ向けて、カワウと人は
棲み分けられていきます。
忍池のカワウなどは、
その名残りのようですね。

そんな状態は明治、大正と続いたのですが、
大問題が起こったのは、
戦後、高度経済成長の頃です。

だんだんと公害問題が深刻になり、
東京の河川は汚れに汚れ、
魚もカワウも
住める環境ではなくなったんですね。

とくに70年代にカワウは
絶命寸前になったそうですが、
生き残ったウたちは海のほうに
集中したんですね。

そっちもかなり汚れていたのですが、
かろうじて魚はいたのでしょう。

やがて90年代、80年代になり、
東京港の周辺は、劇的に環境が変わります。

野鳥公園など、多くの自然保護区ができ、
魚も放牧されて増えていった。

それで今度は残っていたカワウが、
ここで大量に増えてしまうことになったようです。

今は繁殖抑制や駆除も
行なっているそうですが、
すべては人間様のせいでもあったわけですね。

まあ、見かけたらともに
この土地を分かち合った同胞と
リスペクトはしてあげましょう。

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