弘法大師とセミの話
- 2026/9/3
- できる人研究所

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ウォーキングで寄った近くのお寺ですが、
お参りしようと本堂の前に行くと、
祭壇のところに落ちていました。
ミンミンゼミ……。
姿形は美しいのですが、
すでに死んでいます。
このお寺、真言宗の大きなお寺ですが、
空海の教えに
「一切衆生」というものがあります。
この世のあらゆる生命は、
すべて仏性を持っているということ.。
仏性を持っているから、
最後にお参りをしようと、
ここで力尽きてしまったのか……?
いずれにしろ、
このまま放置するのも可哀想と思い、
土のあるところに移してあげました。
短い命だったかもしれませんが、
夏の間、ご苦労様でしたですね。
にしても、最後の力を振り絞って、
よくお寺の祭壇までやってきた
……という感じですが、
空海と“セミ”には、こんな物語があるそうです。
それは茨城県の笠間市に伝わる話ですが、
空海が修行で全国を旅にしていたとき、
この地方の豪族の娘だった
「徳蔵姫」が彼に恋をしてしまったとか。
けれども空海は修行で旅をしている身、
その恋は実らず、
やがてこの地を去っていきます。
徳蔵姫は、その姿を見たいと、
高い木の上に登って、
空海を探す。
でも、もう彼は見えなくなっている。
彼女は木の上でずっと泣き続けた。
泣き続けて、泣き続けて、
その姿はやがてセミになってしまったとか。
あるいはセミになったら、
飛んで彼を追いかけていくことも
できたのかもしれない。
あるいはこのセミも
彼女の生まれ変わりなのか。
それで頑張ってここまで飛んできたか?
来生のようなものがあるなら、
幸せになってほしいですね。




