
「病気のおかげで
物事の真実を見つけられるようになったんです。
以前は弱さを隠そうとしていましたが、
今では自身の経験を役へ注ぎ込めます」
こちら、久しぶりにニュースで
その姿を拝見しました。
アメリカの俳優にして、
人道支援家である
マイケル・J・フォックスさんの言葉。
米テレビ業界の貢献者に与えられる
エミー賞の「ボブ・ホープ人道賞」を
受賞したとのこと。
その前には医学の発展に寄与した人に与えられる
「ラスカー賞」の公益事業部門でも
表彰されています。
長い活動の成果が認められたわけですね。
じつはこの方のことを、
私は2005年の
『「仕事を面白くしたい」ときに読む本』
で書いています。
私の世代の人間であれば、
誰でも必ず一度は観ている映画。
『バック・トゥ・ザ・フーチャー』の
シリーズ主人公を演じた方。
80年代に今でも破られていない
最年少記録でのエミー賞を受賞した後でしたが、
いよいよハリウッドスターの頂点に
登ろうとしていました。
ところが98年に、
「若年性のパーキンソン病」を発症。
「身体がこわばり、
震えてコントロールできない。
顔の表情も変わらない、
話すことも困難……」と、
俳優業を断念せざるを得ない状況に
陥ってしまいます。
そのときは人生に絶望し、
ひたすら恐怖していたそうですが、
1998年に自らの病を公表!
それから自分の姿を人前にさらけだすとともに、
財団を立ち上げて、
パーキンソン病の研究と患者に対するケアを
一貫して支援してきたんですね。
29歳で突然、迎えた、大きな試練。
でも、そこから長い間、
ずっと闘い続けた姿は、
かつて以上に格好よく見えますね。
「ラッキーマン」というのは、
何万人に1人の難病を抱えた自分に
自身で贈った言葉。
おかげで人生において、
誰にもできないことに挑戦できると
考え方を変えたわけです。
ぜひ世代を超えた若い人にも
知ってもらいたいなと思います。
映画自体は今でも人気ですもんね。




