一生楽しむ文章術2 ブログと書籍、文章術の違い

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「一生楽しむ文章術」という形で、
新しい時代の文章術を考察していこうという試み。
試行錯誤しながらの更新になります。

実は過去に「一生使える文章術」というタイトルの
セミナーを開催したことがあります。
画像はその延長で、伊豆の老舗旅館を使用して行なった
「作家なりきり合宿」というイベント。

そもそもこの部屋からして、
よく井上靖さんが泊まって執筆していた
……という凄いところです。

あまりに凄いから、テレビの取材まで入りました(笑)
落合楼さんに加え、当時、手伝ってくださっていた
皆さんの協力があったからこそ実現した企画。
本当に懐かしいですね。

そのほかにも文章講座は何度もやっているのですが、
だいたい哲学でいうところの
「演繹法」で講座は行なっています。
つまり、「ゴールから逆算する」方法ですね。

その手順は、
①まず書くテーマを決まる
②テーマに沿って構成を作る
③構成に従って、各項目の文章を書いていく

構成というのは、「目次」ということで、
本や論文を書くには、この手順を踏むしかありません。

だいたい文章講座には
「本を出したい」という人が多いから、
この方法は非常に効率的です。

ツボは「自分にしか、これは書けないぞ!」という、
魅力的なテーマを作り出すこと。
そこさえうまくいけば、出版は難しい話ではありません。
実際に講座からは何人も
その後、本を出す人が世に出ています。

ただ、本にはこの方法でいいのですが、
コンテンツが流動的になっているネットの世界で、
誰もそうした本格的な文章構成を求めていません。

そもそもブログなどは、
更新続けることが求められているわけです。
つねに書き上げたあとの次を考えねばならないから、
こんなふうに書いていたら、すぐ限界がきますよね。

それと、ある分野の専門家ならいいのですが、
「文書を楽しみたい」というだけの人には、
やはりハードルが高い作業になります。
誰しもが作家になりたいわけでは、ありませんものね。

そこで「一生使える文章術」で考えていきたいのは。
「経験法」による文章術なのです。

とにかく「書きたい」と思う内容を集積し、
そこからカテゴリーを作って、
さらにコンテンツに磨きをかけていく。

書く限り。コンテンツの魅力は高まり、
データベースから何かが生まれる可能性も増えていく……。

そんなゴールのない、先に「何か書こう」ありきの、
かなり適当な文章術こそ、私が提案したいものなんです。

「本当にそんな適当でいいの?」と言われると、
私にもハッキリしたことはわからない(笑)
でも、何か楽しそうですよね。

おそらくブログがSNSは、そんな文章術にとって
最適なツールになると思います。
次はそれについて考えましょう。

 

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