賢者の言葉5 己を変えることができれば、世界も変わる

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「己を変えることができれば、世界も変わる」

拙著、『君はこの言葉を知っているか?』で
現在の「Meta社」、
つまりfacebookの創業者、マーク・ザッカーバーグさんが
愛した言葉として紹介した
マハトマ・ガンジーの言葉ですね。

ザッカーバーグさんはずっと
この言葉を手帳に記していたと言われます。
そのゆえか、彼は大学起業家から
世界的企業のCEOとして自身を一新することが
できたわけです。

そんな言葉を述べたガンジーさんですが、
1月30日は、74年目になる命日でした。
1948年に彼は、78歳にして銃弾に倒れています。

世界を変えることを夢見たガンジーさん。
その視野にあったのは「差別のない世界」でしょう。
独立前のインドにて、
彼は人種差別の痛みを存分に味わっていました。

しかし、どれくらい、ガンジーさんはその思想で
世界を変えることができたのだろう?

実際、彼が亡くなった後でインドは分断されることになり、
その近くのアフガニスタンで、ミャンマーで、
ウィグルや、チベットで、
世界はまだ差別の問題を抱えています。

でも、マーク・ザッカーバーグさんに象徴されるITの技術は、
情報を平等に分かち合うことで、
世界の壁をどんどん取り去っています。
じつはこの点に関して、ガンジーさんの功績は
私たちが想像する以上に大きいのです。

というのも、世界中で今も
多くの子供たちが学んでいる
「モンテッソーリ式」と言われる教育法があります。

将棋の藤井聡太さんが
学んだことでも有名になりましたが、
そもそもは20世紀初頭、
イタリアのマリア・モンテッソーリさんという女医さんが、
人種はもちろん、性別や障害者など、
すべての差別を撤廃した新しい教育概念でした。

ムッソリーニ政権下でその考えは排斥されたのですが、
彼女はガンジーさんのインドへ招かれ、
この地で教室を立ち上げていくわけです。

戦後、モンテッソーリ教育は欧米に逆輸入され、
一部の子供たちがそれによって学ぶ。
じつはザッカーバーグ氏だけでなく、
グーグルの創業者セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジも、
アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスも、
子供の頃にこれを学んだ人々でした。

こうした企業が現在、世界の形を変えつつあるとしたら、
ガンジーははるか将来に向けて
変革の布石を打っていたとも言えるわけです。
人の思いがどれだけ強力か、あらためてスゴさを感じますね。

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