一生楽しむ文章術4 「読書感想文」をどう書くか?

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久しぶりに「文章術」についての記述です。
長らく放ったらかすと、
どんどん手をつけにくくなりますものね。

いままで「テーマを決めて、
構成を作って、内容をまとめていく」という
本を書くときの王道的な文章術と
「好きなことを自由に書いていく」
というランダムな文章術を紹介しました。

王道はもちろん大切なのですが、
このブログでは本来の書くことの大切さ、
「好きなことを書く」という方法論を
極めていきたいと考えているのです。
だからこその「一生楽しむ文章術」でした。

でも、「好きなこと」を書くって、
案外と難しいですよね。
何を書いていいやら、わからない……。

これには「読書感想文」の書き方が役に立ちます。

実は私は何度か、小学生や中学生向きに
「文章教室」を開催したことがあります。
だから仕事部屋には、
今も画像のようなポスターが貼ってあったり。

その都度、内容は違っていたりしたのですが、
読書感想文も指導しました。

その方法は簡単です。
「なぜ」を3回、ぶつけてみるということ。

わかりやすく
『鬼滅の刃』という漫画作品で考えてみましょう。

①どうして自分は、この『鬼滅の刃』という作品を
「いいな」と思ったのだろう?

それは何といっても格好いいからじゃないかな?
とくに主人公の炭治郎が……。

②どうして炭治郎は格好いいのだろう?
他の漫画の主人公でなく……。

それは優しいからかな。
敵に対して、あんなに愛情をかける主人公って、
あんまりいないよね。

③なぜ、敵に対して愛情をかけるのが、
「格好いい」のだろう……?

それは、根本的に悪い人なんていない。
相手についてよく知れば、
「いいところ」は見えてくるし、
そうすれば世界の争いごとも
防げるんじゃないかと思うからかな……。

なるほど、ここに
「自分が『鬼滅の刃』に感動したこと」の本質がある。

すると、感想文の流れが見えてくるわけです。

『鬼滅の刃』はすごい!
それは炭治郎が敵に対して、こんなことをする場面。
どんな悪人にも道を外した動機がある。
それを知ることで
私たちはもっと歩み寄ることができるのではないか。
平和な世の中を作るために、
あるいは人間関係を円滑にするために、
私は炭治郎的な考え方を、もっと生かしていきたい……。

例えば、こんな感じですね。

すぐにこれで文章化はできそうですが、
慣れないとまだ難しいかもしれません。
少し次回では「文章の構造」について述べてみましょう。

 

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