「世界を味方にする」力

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北京での冬季オリンピックが始まりました。
昨年に東京でやったばかりですから、
ちょっと感覚が狂いますよね。
楽しみではあるのですが……。

とはいえ、今回は開催国の問題もあり、
とかく政治的な色合いの強い大会になっています。
「うちの国、すごいだろう感」が、たぎってますよね。

ところがそんなオリンピックだからこそ、
逆に輝く国も出てきます。
開会式に登場した台湾は、見事な存在感を見せました。

中国と対立関係にある中国、
今回は開会式をボイコットすると聞いていました。
中国側は通常の
「中華台湾=チャイニーズ・タイペイ」でなく、
「中国台湾」の名で出場させようとしたそうです。

これ似て非なる大きな違い。
というのももともと「台湾」は戦前に存在した
「中華民国」という国の延長で
中華台湾も、その名称を引き継いでいるわけです。
共産党の中華人民共和国には
属したこともありません。

しかし「台湾は中国の一部」とする中国は、
「中国の台湾」という名で出すことで、
世界にもその事実をアピールしようと考えたわけです。

ただ、オリンピックというのは
「平和の祭典」であるわけです。
中国は対立する台湾に入場行進をしてもらうことで、
原則に則っていることを証明したい。

で、結局は「中華台湾」を許可したわけですが、
台湾側から見れば、
自分たちのスタンスを認めさせることに成功したわけです。
まあ、自国の報道では認めなかったようですけどね。

賛否もあるオリンピックですが、
こういうイベントを中国でやることは、
世界に逆らっている矛盾を浮き彫りにする機会でもあります。

日本選手の活躍を期待するだけでなく、
さまざまな国際的問題を解決する糸口にも
してほしいものですね。

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